iPhoneがコンデジを超える?「本気カメラ」になってしまうケース

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2015年02月02日 18:40  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

筆者も写真は好きだが、最近使うカメラはiPhoneか一眼レフかの二択だ。ちょっと極端だけど、お手軽さを求めるならiPhone、本気なら一眼レフという使い分けだ。途中のカメラは使わなくなってしまった。

でも不思議なことに、このアイテムには魅力を感じるのだ。なぜだろう? “本気”具合が伝わってくるからかもしれない。

スマートフォンで“思いどおり”の写真を撮るためのレンズ

今回の記事の主役は新しく発表されたケースだが、その前にレンズのほうを紹介しておかなければいけない。

Momentというメーカーが発売した「カメラを持ち歩くのには飽きてしまった。でも、スマートフォンのカメラでは、思いどおりの写真が撮れない」というひとのために作られた、スマートフォンで“思いどおり”の写真を撮るためのレンズだ。

遠くを拡大して写すことができる望遠レンズと、広いエリアを撮ることができる広角レンズが用意される。映画撮影用レンズにたずさわって25年という技術者が作り出した本気のレンズで、大きい口径によってクリアな画質を獲得し、劣化や歪みは最小限に抑えられている。

ただスマートフォンの写真の画角を変えようというだけではない。同時に最高の画質を得ようというコンセプトのレンズだ。

Moment01-e1422848845500

これは望遠、広角それぞれ99.99ドルで販売されている。これはもともと約1年前にクラウドファンディングのサイト『Kickstarter』で資金を集めて市販化にこぎつけたものだそうだ。


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こんどは本気のケースを開発

しかし、レンズだけでは飽き足らなかったらしい。そのMomentがまた『Kickstarter』に帰ってきた。こんどはiPhone6用のケース『Momentケース』を開発中なのだ。

もちろんiPhone6で本気の写真を撮るためのケースである。最初の特徴は、ケース上部にシャッターボタンを備えていることだ。そして、そのシャッターボタンは、いわゆる“半押し”ができる。半押しにすることでピントや露出(明るさの調節)を確認することが可能だ。いちいち画面をタップする必要がなくなるので、シャッターチャンスを逃す心配が減る。

いっぽう画面をタップすることで、その位置に露出を合わせる機能も残されている。そうすると、シャッターボタンでピントを固定しつつ、露出を画面タップで調整することができる。つまり、ピントと露出を別のポイントで設定することができるのだ。これによって写真の画づくりの自由度は大幅に上がる。これは、コンパクトデジカメでも簡単にできるわけではない本格的な機能だ。

また、このケースにはMomentレンズ装着用のマウントが備えられている。ちゃんとした強度をもつマウントになるので、レンズをiPhoneにつけっぱなしにしても安心だ。そしてケースにはストラップがつけられるので、iPhone6をカメラのようにつねに首からぶら下げて持ち運ぶこともできる。

Moment03

この『Momentケース』、記事を書いた時点で、すでに目標額の倍以上の資金が集まっている。小売価格は79ドルになるようだ。

ここまでやるなら少し本格的なコンパクトデジカメを買ってしまえばいいじゃないかという気もするが、それでもiPhoneを核にして本気のデバイスを追加して思いどおりの写真を撮る、というスタイルに魅力を感じてしまうのだから人間は不思議なものだ。一定の“制約”がひとにロマンを与えるのかもしれない。

スマートフォンで写真を撮り始めて写真への興味が深まったひと、一眼レフは持ってるけどスマートフォンでの撮影も楽しみたいひとにも、どちらからの関心も引きそうなアイテムだ。

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