会社の給湯室や女子トイレでなぜ愚痴や不満をしゃべってしまうのか?
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2015年02月03日 07:02 教えて!goo ウォッチ

写真 会社の給湯室や女子トイレでなぜ愚痴や不満をしゃべってしまうのか? |
よくドラマなどで女子社員が給湯室やトイレで、愚痴や不満をしゃべっている光景を目にすることがある。あなたも身に覚えがないだろうか。だが、どうして愚痴や不満をこぼす場所が給湯室やトイレなのだろう? 「おしトピ by 教えて!goo」でもこんな声が寄せられていた。
「
会社のトイレあるある!」
■休憩するのに丁度いい場所?
「彼氏の話とか、合コンの話とか、仕事の愚痴とかありそうですね〜」(ぽみゅさん)、「(前略)……会社のこととか、家族・彼氏のこととか、世間話が飛び交っているイメージ」(mahalo。さん)、「トイレで寝てきたという部下がいたが、トイレで世間話をする女子は多そうである」(抹茶入りウーロン茶さん)と、共感する声が多く集まった。
ほかにも「自分のオフィスと違う階のトイレにわざわざ行く。その階の方が空いているという場合もありますし、やはりトイレは『シモ』関係なので知っている人が来ないトイレの方が落ち着きます」(Wuさん)、「お昼休みや夕方、トイレで休憩する人が多いのか、トイレに入れず、並ぶことがよくあります。長時間の休憩は、休憩スペースで休憩をしてもらいたいと思いますが、体調悪い時は仕方ないと思います」(モーグリさん)と、個人的な体験を寄せる声も集まった。
■給湯室や女子トイレで愚痴を喋ってしまうワケ
どうして会社の給湯室や女子トイレで愚痴や不満を喋ってしまうのだろうか。心理学者の内藤誼人先生にお話を伺った。
「まず、給湯室や女子トイレというのは、『休憩する場所』なんですね。寛げる場所なんです。お客様の前に立っているときは、言ってみれば『舞台の上』なのであり、緊張しなければなりません。ですから言葉づかいにも、発言にも気をつけるわけです」(内藤先生)
おしトピに寄せられた読者の意見にもあるように、休憩室や女子トイレというのは休憩するのに絶好の場所なのかもしれない。職場から離れた場所であれば知っている人が来る気配も少なく、肩の力を抜いて休憩することができそうだ。
「ところが、いったん舞台から引っ込んで、給湯室や女子トイレに入ると、オンからオフに気分が切り替わります。切り替わらないのだとしたら、リラックスできません。そのため、緊張の糸が切れて、愚痴やら不満が飛び出しやすい……となるわけです」(内藤先生)
そこに気を許せる同僚がいればなおさらだろう。悩みを打ち明けるように「ねえ、聞いてよ〜」と、つい愚痴や不満をこぼしたくなるのも頷けるかもしれない。
■男性も例外ではない
また内藤誼人先生のお話によると、愚痴や不満をこぼすのは何も女性に限ったものではないようだ。給湯室やトイレと聞くと=女子のたまり場というイメージが浮かぶが、どうやら男性も決して例外ではない。
「ちなみに女性は給湯室や女子トイレで不満や愚痴を言いまくりますが、男性はというと、自宅、あるいは気心知れた居酒屋やスナックで、まったく同じことをしていますよ」(内藤先生)
給湯室やトイレで愚痴や不満をこぼしている女子社員を見て、不快に感じる人もいるかもしれない。だが、それだけ彼女たちが仕事に精を出していると考えれば、少し目を瞑ることもできるのではないだろうか。
柚木深つばさ
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