気分が良いとき、ふと自然にオリジナルのメロディーが浮かび、口ずさんでしまうことはないだろうか。
こんなとき、楽器が手元にあり、譜面が書くといった作曲の技法を知っていれば、「一曲作れるのになぁ」と思ったことがあるかもしれない。
そんな思いを簡単に叶えてくれるiPhone用アプリが登場した。カシオ計算機がApp Storeで発売を開始した『Chordana Composer』だ。
これさえあれば、誰もが作曲家気分を味わえる。
鼻歌や口笛から、自動的に作曲される
『Chordana Composer』は、作曲の知識がない人でも簡単にオリジナル曲を作曲できるアプリだ。
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使い方も簡単だ。思い浮かんだメロディーを2小節分、iPhoneのマイクに向かって鼻歌で歌うか口笛で奏でれば良い。
入力するメロディーは、2小節分以外にも、1小節、4小節、8小節を指定することができる。心得がある人は、iPhone上に表示させた鍵盤で演奏するか、五線譜に音符を入力していく方法も選べる。
これらの方法で入力してから五線譜上で修正することもできる。だんだん作曲家っぽくなってきた。
次にポップス、ダンス系、ロック、ジャズ、ラテンといったジャンルから、自分のイメージに相応しいジャンルを選ぶ。
そして気持ちを込めて、『楽しげな』『バラード調』『ノリの良い』からやはり気分にあっている曲調を選ぶ。
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さて、後はアプリが自動的に一曲分の曲に仕上げてくれる。しかも伴奏や前奏も付けてくれるから、けっこう本格的な仕上がりで驚くかもしれない。
一曲の長さは30小節から110小節の範囲に仕上がる。曲内でのモチーフも、Aメロ・Bメロ・サビから選ぶことが可能だ。もちろん、自動作曲が完成してからも、ユーザーがメロディーを修正することができるから、よりオリジナリティーが発揮できる。
そうしてできあがった曲は、AAC形式のファイル(m4a)で書き出すことができ、メールで送信することもできる。別売りのMIDIインターフェースなどを利用すれば、MIDI対応楽器での演奏も可能だ。
非常に楽しめるアプリだが、現在対応しているのは、iOS 8.0以降のiPhone、iPad、iPod touchで、Androidへの対応は今後の要望次第になるという。
気分が良いときは、作曲しよう
気軽にオリジナル曲を作曲して楽しめる『Chordana Composer』だが、まだ制約が多く、拍子や曲の長さを指定することはできない。
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それでもできあがった曲の著作権はユーザーに帰属し、カシオ計算機側が著作権を主張することはないというから、自分の作品として楽しむことができる。
価格は500円だが、2015年2月5日までは特別価格の300円となる。
さあ、気分が良いときは、iPhone片手に作曲しよう。