ジャンプやシューティングも体感できる!ゲームデバイスは市場を変えるのか

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2015年02月05日 18:40  FUTURUS

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FUTURUS

FUTURUS(フトゥールス)

もう20年ほど前のことになるだろうか。とあるマンガ雑誌が主宰する展示会に体感型のゲームがあった。

それは台の上に自分が乗り、その上でマンガの主人公の必殺技と同じモーションをすると、画面上のキャラクターが同じタイミングで必殺技をくり出す、というゲームだった。ゲームが大好きだった筆者は、子供心ながら「どういう仕組みで動くんだろう」と疑問に思ったものだ。

近年、XboxのKinectやWiiのリモコンのように、自分の体を使ってコントロールするタイプのゲーム機も出てきた。しかし、複雑な動きを要するものや、没入感を味わいたいというユーザーにとっては今一歩というのが本音ではないだろうか。

そんなハードなゲームユーザーをフォローするかのような製品が出てきた。それが『Virtuix Omni』だ。

ゲーム好きがゲーマーのために作ったプロダクト

開発とテストに3年を費やしたという同プロダクト。これまでクラウドファンディングサービスである『Kickstarter』で資金調達を成功させ、現在までに800万ドル以上の資金を集めている。

“Full VR”のキャッチコピーが示す通り、ヘッドマウントディスプレイのような視覚的な仮想現実を味わうだけでなく、身体全体で体験できる。カラダの腰や靴にモーションパッドをつけることで、身体の動きをキャプチャーし、ゲームに反映させる。

これによって、FPS(ガンシューティングゲーム)のような激しい動きをするゲームでも自分の動きを投影させることができる。よりハードなユーザーのために、360度のターンやジャンプを安全に行うことができるハーネスなどもオプションで用意されている。

下記は、FPSでは有名な『Call of Duty』をプレイしている動画だ。より没入感を味わうためにヘッドマウントディスプレイもセットしてプレイしている。


動画を別画面で再生する

ゲームに限らない利用シーン

『Virtuix Omni』が狙う市場はゲームだけに留まらない。

遠隔トレーニングやフィットネスといった健康分野での活用や、美術館や展示会などのバーチャル観覧も視野に入れている。このような没入型のデバイスは、物理的な距離をなくすことができるであろう。

また、魅力的なのは価格だ。仮想現実を味わうことができる『OMNI PACKAGE』と名付けられた台座は699ドル、歩行のモニタリングを可能にする『Virtuix Omni Tracking PODs』は79ドルからと個人での購入も手が届く範囲だ。下手にエアロバイクに手を出すよりもエクササイズには向いているかもしれない。

スタートアップから巨大企業までが勝者になろうと競争激しい仮想現実市場。競争の行く先に我々の進化が待つのであれば、消費者としては望むところであろう。定期的にウォッチしていきたい市場である。

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