現在iPhoneとAndroidなど、充電に使用するケーブルはLightningコネクタとMicro-USBの2種類が普及している。実は今後、これらの規格については大きな動きが予想されるが、それについては後述したい。
今回は、クラウドファンディングの『Indiegogo』で目標額の2倍の資金調達に成功した『Echo Connect PLUS』という、便利なコネクタについて紹介したい。
つまり、前述の2種類のコネクタに兼用できるコネクタだ。
二つの規格にコンパクトサイズで対応
『Echo Connect PLUS』は充電すべきデバイス側が二股に分かれたY字型コネクタだ。この二股の先端にはそれぞれ、AppleのiPhoneと、Androidデバイス用の充電コネクタが付いている。
しかも『Echo Connect PLUS』は世界で始めてAppleのライセンス認証を得たデュアルコネクターだ。長さが6cmとドアキーのように小さなサイズで、2種類のコネクタを兼ね備えているから、持ち歩くにも全く邪魔にならない。
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小さいだけではない。柔軟で壊れにくい素材を採用していることも重要だろう。
特にサードパーティー製のLightningケーブルは壊れやすいことが頻繁に話題になっているので、『Echo Connect PLUS』が耐久性に注目したことは評価できる。
コネクタ周りは硬質プラスチックで、ボディ部分は柔らかいプラスチックを採用しているので、接続デバイスが動かされてもコネクタへの負荷を柔軟に躱せる。
これで、『Echo Connect PLUS』さえ持っていれば、大抵のデバイスへの充電は可能になるということだ。
微妙な状況になったコネクターの規格
と、便利なデュアルコネクター『Echo Connect PLUS』を紹介したが、実はこのコネクターの規格は微妙な状況にある。『Echo Connect PLUS』は一時的な、つまりは比較的短い期間の過渡期的なニーズへの対応で終わるかもしれない。というのも、欧州委員会（European Commission）では2014年3月に、スマートフォンなどのデバイスに共通の充電規格を採用する採択をしている。
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ここで統一規格とされたのは、Micro-USBとの互換性がある規格を示すのだ。統一までの猶予期間は2017年であるから、まもなくLightningコネクタは、すくなくともEUでは姿を消す可能性が高まってきた。
そうなるとAppleとしても、EU市場だけにMicro-USB仕様のデバイスを製造することはコスト高になるため、Lightningコネクタをやめてしまう可能性もあり得る。
ところがここにきて、かねてから開発されてきているUSBコネクタの新たな規格、“Type-C”が具体化してきた。Type-Cは、Micro-USBにLightningコネクタの（表裏の区別なく差し込めるなどの）いいとこ取りがされたような規格だ。しかも、ケーブルの両端のコネクタも同じ形状になりそうだ。
今後、この規格が普及する可能性は高い。となると、スマートフォンなどの充電コネクタの規格は、統一に向かって微妙な時期に突入し始めたといえる。
『Echo Connect PLUS』は、そんな過渡期の便利グッズになるのかもしれない。
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