自転車ブームにあえて「電動アシストユニット」にこだわる!

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2015年02月06日 20:30  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

世の中、自転車ブームといっていいだろう。車道を颯爽と駆け抜けるロードバイクに、それを題材とした漫画の人気。自転車はエコで健康的というイメージと共に、地道にシェアを伸ばしているのが電動アシスト付自転車。実用性の高さと坂道をものともしない軽快な乗り味が売りで、主婦や自転車通学の高校生に支持されている。

今回この電動アシスト付自転車の仕組みについて、改めてフォーカスしてみたい。

電動アシストユニットと法規

電動アシスト付自転車とはその名の通り、電気モーターとバッテリーを装着し、足で踏む力をモーターでサポートすることで、軽快な走行を可能とした自転車である。あくまでも“アシスト”であり、モーター単独での走行はしない。

というのも、モーター単独走行は日本において原動機付自転車扱いとなり、ウィンカー、スピードメーター等の装着とナンバー登録等が必要だからだ。また、自転車で許されている歩道での走行は例外なく不可となる。

自転車の範疇になるよう法令に合わせて開発されたのが、電動アシストユニットである。

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電動アシストユニットの出力は、人間のこぐ力の最大2倍、時速10km/hから時速24km/hにかけて逓減し、24km/h以上ではゼロとなるように法令で定められている。つまり、漕ぎ始めはアシストが強く、逆に24km/h以上速度が出ている場合は通常の自転車と同様、人間の力だけで推進する。

これは法令で決まっているものなので各メーカーで共通であるが、アシストパワーの出し方や、電池容量、航続距離といったところで差別化をはかっている。

キーは制御技術

古い電動アシスト付自転車に乗って、漕ぎ出しでいきなりワッと前に進んでビックリしたことはないだろうか。実はこれがもっともありがちな違和感である。

次に、ペダルを踏む力は角度によって異なり、ペダルが一番上(上死点)と一番下にきたとき(下死点)では一瞬踏む力が弱まる。このとき人間のこぐ力が弱まったからとアシストを完全にカットしてしまうと、次に回転させたときに再び「ワッ」とモーターのパワーが立ち上がり、ギクシャクとした走行になりがちだ。特に坂道での立ち漕ぎでなりやすい。

また航続距離、つまり電費の観点からも、なにがなんでも最大パワーでアシストすればいいというものではない。効率よくパワーを使い、航続距離を伸ばしたい。このような要件が複雑に絡み、キーは制御技術となっている。


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すでに急坂を楽にあがるというのは当たり前、次の時代に進んでいるのだ。

ちなみにヤマハでは車速を感知する『スピードセンサー』、ペダルを踏み込む力を感知する『トルクセンサー』、ペダルを回す速さを感知する『クランク回転センサー』のトリプルセンサーシステムを搭載。

さらに、ギアポジションに合わせて最適なアシスト量を供給するシステムとあいまって、業界トップのなめらかで快適なアシスト走行を実現しているという。

電動アシスト付自転車選びのコツ

電動アシスト付自転車は、買い物や通学・通勤で駅までといった、近距離を走るパーソナルモビリティである。そのため自分自身の使用用途、道路環境に合わせて選びたい。何がなんでも最大スペック、高価なものが必要ではない。特に電池容量は大きければ大きいほど航続距離は伸びるが、重量も重くなる上、満充電に時間がかかる。

子供2人を乗せる3人乗りモデルだったり、買い物で重いものを乗せることが多かったり、坂道が多い場所だったりすると、パワーと電池容量がほしい。しかし、一人乗り、使用場所は平地、毎日充電できるといった環境であれば、小さめの容量の電池で十分。取り外しての持ち運びも楽だし、なにより値段が安くなるためオススメだ。

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電池もつい最近までニッケル水素が多かったが、現在はより高性能なリチウムイオンバッテリーが主流となっており、パナソニックではUSB外部電源として使えるものも出している。スマホをよく使うユーザーにとっては利便性が高い。

メーカーやモデルによって、その乗り味や航続距離は大きくことなるため、技術を知りつつ自分の使用環境に合わせて選ぶのがよいだろう。

このニュースに関するつぶやき

  • USB充電は素晴らしいが、スマホいじりながら乗れない仕組みを考えてくれ。
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