『Crystal Wash 2.0』は、洗剤を使わずに洗濯物をきれいにできる洗濯ボール。洗剤を使わないため、エコ。
しかしそれだけではない。『Crystal Wash 2.0』はスマホと通信をすることができるのだ。いわば“スマート洗濯ボール”だ。
なぜ洗剤がいらないのか?
まず、なぜ洗剤を使わずに洗濯物の汚れを落とすことができるのだろうか。その秘密は、洗濯ボールの中に入っているバイオセラミック。これが洗剤の代わりに汚れを分解してくれるのだ。
バイオセラミックはpHレベルを8.5以上(=アルカリ性)に保つ効果がある。水質を弱アルカリ性にすることで、汚れを落とす。
しかし、何回も使っているとアルカリ性に保つ性質が弱くなる。目安としては30回ほど使ったら、バイオセラミックを天日に干す必要がある。
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洗剤を使う必要がないので、ランニングコストがかからないのが洗濯ボールの最大の特長だ。しかし、『Crystal Wash 2.0』は、そこに通信機能を搭載しているのだ。
いったい、この通信機能はどんな役目なのだろうか。
洗濯ボールの通信機能ができること
『Crystal Wash 2.0』の通信機能は、スマートフォンに様々な情報を通知することができる。たとえば、バイオセラミックの性能が低下してきたときに天日干しをするよう通知したり、洗濯終了のお知らせ、充電通知などを行ってくれる。
もちろん、スマートフォン側には専用のアプリをインストールする必要がある。このアプリでは、通知を表示するだけでなく、洗濯サイクルの統計をグラフ化したり、ソーシャルメディアへの共有などが行えるようになっている。
洗濯ボールは、過去にも発売されているものはあるが、通信機能を搭載しているというのはおそらくこれが世界初だろう。
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使っている白物家電を手軽にスマート家電に
今後スマート家電が一般的になっていくと思われるが、白物家電というものはそれほど頻繁に買い換えるものではない。しかし、洗濯ボールをIT化すれば、洗濯機自体はそのままでも大丈夫。手軽に洗濯機をスマート家電化できるわけだ。
この『Crystal Wash 2.0』、現在クラウドファンディングの『Kickstarter』で資金調達中。目標額は10万ドル。現在5万4,466ドルの資金調達に成功している。受付締切は3月14日となっている。
手軽に、今の洗濯機をスマート家電にできるだけでなく、環境にもやさしいIT洗濯ボール。身近な家電にプラスアルファの機能を提供するグッズは、今後も登場するのではないだろうか。