不妊を発症させることなく、子宮内膜症治療が可能に

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2015年02月08日 03:00  妊活・卵活ニュース

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子宮内膜症の新薬開発に成功 イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校のベニータ・S・カッツェネルンボーゲン教授(Benita S Katzenellenbogen)ら研究チームは、子宮内膜症治療に効果がある新薬2種類「chloroindazole」 「oxabicycloheptene sulfonate」の開発に成功したと発表した。

新薬は、投薬療法に伴う不妊を発症させることなく、子宮内膜症治療を可能にするという。

子宮内膜症と不妊症 現在、子宮内膜症患者のうち、半数以上は不妊症を合併していると言われている。子宮内膜症に伴う不妊、子宮内膜症治療を起因とする不妊が考えられる。

投薬療法ではエストロゲン(女性ホルモン)の分泌量を正常値に保つことで症状を緩和させる。ホルモン療法にて排卵や月経をコントロールするため、不妊を引き起こすリスクがある。投薬療法を中止すると不妊症は改善するが、一方で子宮内膜症の症状や痛みは再発する。

また、手術療法では病変を取り除くことで、一時的に子宮内膜症の症状や痛みは改善する。しかしながら、再発のリスクは高いという。

新薬による投薬療法のみで完治可能に マウスでの臨床試験結果によると、新薬を投与することで生殖組織内の病変が縮小し、新たな病変の発育は食い止められた。カッツェネルンボーゲン教授ら研究チームは、人間に対しても同様の効果が期待できると考えている。

オックスフォード大学のクリスチャン・ベッカー(Christian Becker)氏は、研究チームの臨床試験結果を支持している。新薬は改善余地があるものの、将来的には投薬のみで病変を完全に除去できるだろうと考えている。

NewScientist

Science Daily

子宮内膜症

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