いつでもどこでも手軽に始められるランニングは、日本でも数年前からブームとなり、今やランナーを見かけない街はないほどである。
ただ、簡単だからこそ走るための準備や学習を怠った状態ではじめる方も多く、ケガに悩まされたり、上達が見られなかったりして止めてしまう人も多いようだ。
スマートフォンでもフィットネスアプリは多く存在するが、タイムや距離を計測するといった機能がいいところ。もう少し自分の走りをサポートしてくれる“何か”がほしいと思ったことはないだろうか?
ランニングフォームの改善や怪我の予防に役立つインソール
インドのスタートアップ企業が、インソールタイプのスマートデバイス『Stridalyzer』を開発し、クラウドファンディングサービス『Kickstarter』で資金を公募した。目標額25,000ドルのところ30,000ドル以上を獲得し、成功している。
『Stridalyzer』はお使いのランニングシューズの中に入れて使う、いわゆる中敷きである。多数のセンサーを備えており、走っている最中の足の着地や地面を蹴る動作などを測定。
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ピッチ(1秒間の歩数)やストライド(1歩の距離)、足の接地時間など、スマートフォンアプリでは難しかったデータを簡単に測定できる。
『Stridalyzer』にかかる圧力も同時に計測し、脚や膝のストレスレベルもモニタリング可能。ランナーなら必ずといっていいほどなってしまう“ランナーニー(膝の故障)”を未然に防ぎ、より良いフォームに改善するきっかけとなってくれるはずだ。
また、何度も従来のフィットネスアプリと比較して申し訳ないが、『Stridalyzer』を使えば、走った距離やペース、消費カロリーといった基本的なデータの他に、ランニングフォームも採点してくれる。
これらは、専用アプリを使ってリアルタイムでモニタリングも可能となっている。
シンプルだからこそ楽しむ工夫をしていきたい
普段あまり運動をしてこなかった方が、ランニングを始めるきっかけはなんだろうか? ダイエットのため? 運動不足の解消?
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いずれにせよ、ランニングというのは思った以上に体に負担がかかるということを、走り始めてから大体1ヶ月くらいで実感するそうだ。
軽い気持ちで始めたら、腰や膝を故障してしまいすぐにモチベーションが失われてしまったり、仕事にまで支障をきたしてしまったりという話も耳にする。その時期をうまく乗り越えると、走ることがだんたんと気持ちよくなってくるのだから、なかなかタチが悪い。
そんな時、今回の『Stridalyzer』のようなアイテムの力を借りてモチベーションを保つ工夫をするというのは、結構大事なポイントではないだろうか。開発が無事に進めば、今年の4月から出荷可能とのこと。日本のスポーツショップでも簡単に手に入るようになると嬉しい。