![](https://news-image.mixi.net/article/218/218_20150208_94926_003.jpg)
自転車で発電できるというと、昔からダイナモやハブダイナモがあるではないか、といわれそうだ。実際、確かにあった。
しかし、これらは我々の周りに増え始めているモバイル機器の充電には使えなかったのだ。ダイナモが発案された頃にはモバイル機器などなかったから当然だが。
そこで今回紹介するのが、米ベンチャー企業Siva Cycle社の『ATOM』だ。
実は『ATOM』は昨年から発売されていたが、日本への上陸はこの2月からとなっていた。『ATOM』は自転車が走行することで発電した電気を、ライトはもちろん、モバイル機器にも使えるようにしたことが画期的だ。
漕いで発電して充電してUSBで取り出せる
スマートフォンの地図アプリや便利な検索機能もあり、最近では自転車にナビ代わりとしてスマートフォンを装着することも増えてきている。
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そんなとき、せっかく自転車を漕いでいるのだから、このエネルギーを利用できないものか、と考えていた人は多いのではないだろうか。
そのモヤモヤを解消してくれるのが、2月から出荷が予定されている『ATOM』だ。
『ATOM』はスポーツ用自転車では普及しているクイックリリース(車輪の脱着に工具が不要な方式)であれば、僅か数分で取り付けられる発電装置だ。ただし、ディスクブレーキを装着した自転車には取り付けられないので注意が必要だ。
車輪の回転を利用して発電することは、従来のハブダイナモと変わらない。しかし、『ATOM』の特徴は、発電した電気を一端リチウムイオン電池に充電することができることだ。
![ATOM_充電した電池を外す](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/02/6675fd289ebb069ec68fcb197ae1586f-690x387.jpg)
そしてこの充電したリチウム電池からは、USBポートで電気を取り出すことができる。従って、自転車で発電した電気をスマートフォンやタブレット、デジタルカメラなどに充電することができる。
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![ATOM_どこでもスマホに充電](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/02/e955349d858d094c2ca6159b085356d3-690x387.jpg)
もちろんダイレクトにライトなどに接続して、発電している側から利用することもできる。
『ATOM』自体の重さはわずか330gで、防水性(ただしIP-4)であるため、多少の水しぶきには耐えられそうだ。
リチウムイオン電池は、約1時間の走行で満充電できるという。
発電は健康に繋がる?
『ATOM』があれば、通勤や通学で自転車を使用している人や、仕事で自転車に乗っている人であれば、モバイル機器を自宅の電源で充電する必要はなくなるかもしれない。
ただ、発電しているので、若干はペダルに負荷が掛かるようだ。しかし、発電効率はダイナモよりも格段に良いという。
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それに、多少の負荷は健康にも良いかもしれない。