キーボードの文字が変わる!? 変幻自在な「eインク」が便利すぎる

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2015年02月10日 20:40  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

筆者は多少スペイン語も学習したので、ごくまれにだがPCでスペイン語を入力することがある。ところがスペイン語には『ñ』とか『¿』とか、英語にはない文字や記号がある。

Macは多言語に対応しているので入力はできるのだが、キーボードのどのキーにその文字が割り当てられているのかがわからないので、いちいちキーボードビューアで確認しなければならず、面倒くさい。ドイツ語で『ä』を出したり、フランス語で『ç』を出したりするのも同様だろう。キーボードのキーそのものの表示が変わってくれればいいのに!

ま、実際には、筆者はそこまで考えたことはなかったのだが、そんなキーボードを作ってしまったひとたちがいる。

eインクでキーボードの表示が変わる

『Jaasta』と名づけられたこのキーボードがそうだ。一見ふつうのキーボードに見えるが、キーに表示された文字や記号は実は通常のプリントではなく、eインクによる表示である。

eインクはAmazonのKindleなどにも使われる技術だが、いちど表示させると電力を使わなくてもその表示を保ってくれる。コントラストもくっきりしていて日なたでも見やすい。それがキーボードのキー表示に使われているのだ。

Jaasta02

そうするとなにができるか? 入力する言語を変えたときに、キーが対応する文字や記号が変わったら、キーボードのキー表示そのものを変えることができる。前述の『ñ』『¿』『ä』『ç』などもキーそのものに表示されるのだ。

言語の入力だけではない、たとえばPhotoshopを使っているときには、Photoshop用のショートカットを、Illustratorを使っているときには、Illustrator用のショートカットをキーに割り振って、その表示をさせることもできる。『www』とか『.com』なんていうまとまった文字を特定のキーに独自に割り当てることも可能だ。

下の画像は、別のキーボードではなく、同じキーボードでこんなふうに表示を変えることができるという例の一部だ。

Jaasta05

ボイスコントロール機能も搭載

また、この『Jaasta』にはキーボード脇に3.5インチのマルチタッチ対応タッチパッドを備えたものも用意される。ボイスコントロールにも対応し、音声による指令でキーボード配置を変えたり、保存、消去といった作業もできる。

この『Jaasta』キーボード、まもなくクラウドファンディングのサイトで資金募集と先行予約を開始するという。その際には、同時に『Jaasta』マウスも登場する。これはUSB3.0のポートを持ち、自身にも8〜64GBのストレージを持ち、クリック音の有無を選べるスマートマウスだ。

Jaasta06

これまでキーボードは物理的にプリントされた表示のものがあたりまえだったが、複数言語を使うユーザーや、文章執筆以外の用途にPCを多用するユーザーにとっては、キーボードはたしかにもっと多重的な機能を持っていていい。

eインクならそれが実現できる。また、デザインがスタイリッシュであるところも魅力だ。人気が出そうな予感がするアイテムだ。

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