絶対見逃せない大切な試合やドラマの最終回は、仕事がなければ早めに帰宅して観るか、録画予約をするという人も多いだろう。反対にそこまでする必要がない番組は、あとでSNSやWebニュースでチェックすればいい。
問題は、なんとなく觀てしまったクイズ番組や映画などである。帰宅して夕食を済ませたあと、ソファに座ってTVを付ける。何気なく觀はじめた番組がけっこう面白いのだ。
しかし、そういうときに限っていつの間にか寝てしまうこともよくある話だ。翌日、なぜか昨晩やっていた番組の終わりが気になって仕方ない。
そんな時は『KipstR』を使うといいかもしれない。
お父さんの居眠りTVに嫌気がさした!? 開発したのは15歳と14歳の学生
『KipstR』は、ブレスレットタイプのウェアラブルデバイスだ。
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睡眠時無呼吸症候群の治療に使われるパルスオキシメーターが組み込まれており、ユーザーの心拍数を感知する。心拍数が一定値を下回ると『KipstR』が“眠った”と判断し、自動的に番組録画が開始されるそうだ。
開発したのは、なんとイギリスに住む15歳と14歳の学生である。本体は3Dプリンターで作成し、パルスメーターとレコーダーのリモート機能を組み込んだのだという。
もしかしたら彼らのお父さんが、夜お酒を飲みながらTVの前で寝てしまう癖に嫌気がさしたのかもしれない。それか、録画が開始されたら他の裏番組に切り替えても心配ないようにしたかったのかも……。
ちなみに、目が覚めたら自動的に録画を開始した位置から再生をスタートしてくれるという気の利いた機能も付けたのだとか。
現在対応しているのは『TiVo』というレコーダーのみだが、彼らの発明を評価したイギリスのケーブルテレビ会社・ヴァージンメディアが採用。年末年始には試験運用も行ったようだ。
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今のところ国内販売の予定はないが、おそらく様々なレコーダーに対応させたり、機能をブラッシュアップしている頃ではないだろうか。製品化がけっこう楽しみなデバイスである。
眠りがきっかけのデバイスはもっと色々なシーンで活用できる
人がもっとも無防備になる“居眠り”の状態を感知して、デバイスを制御するというのはとてもいいアイデアだ。
家族全員というわけにはいかないが、仮に一人暮らしを想定した場合、テレビの他にも、部屋の電気や電気コンロ、お風呂、それにドアのロック、暖房なんかも自動制御できたら素晴らしいではないか。ついでに翌朝のアラームもセットしてくれれば完璧だ。
いや、そんなことではいけない……でもあったらきっと買ってしまいそうだ。