![](https://news-image.mixi.net/article/218/218_20150217_96027_003.jpg)
日本では、電動アシスト自転車というと、取り外し式の無粋なバッテリーを搭載したママチャリをイメージしてしまう。
しかも一般的な電動アシスト自転車は、重量が25kg以上と通常のママチャリより10kg程度重くなり、取り扱いに苦労している人も多いだろう。
そして何より、いちいちバッテリーを取り外して、充電しなければならない手間がある。
これらの電動アシスト自転車の欠点ともいうべき、デザイン、重量、充電の手間などについて、スマートに答を出したのが、イタリアの職人達だった。
電動アシスト自転車の欠点をスマートに解決
イタリアの職人やエンジニアが集まったVRUMが開発・販売している電動アシスト自転車は、『CATTIVA』というお洒落なミニベロだ。ミニベロはフランス語だが、車輪が小径の自転車を示す。最近、街乗りでよく見かけるタイプだ。
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ミニベロは車輪が小さいため、こぎ出す際の負担が小さく、信号などで頻繁に停止と発進を繰り返す街乗りとして好まれている。
また、デザインも洒落た物が多く、『CATTIVA』はそのデザイン性を維持したまま、電動アシスト機能を装備した自転車として仕上がっている。
![CATTIVA室内](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/02/a24f0641ea7f3954a4d007507b14fa17-690x393.jpg)
しかも、あの、電動アシスト自転車を無骨に見せているボックスタイプのバッテリーがない。そう、『CATTIVA』は充電不要(充電もできるが)の、電動アシスト自転車なのだ。
それは、回生ブレーキを採用したことと、アシスト機能を上り坂などに限定したこと、そして重量を13kgと軽量に抑えたことで可能にしている。
回生ブレーキとは、プリウスなどのハイブリッドカーでも採用されているが、ブレーキを掛けて減速する際のエネルギーを、電力として発電して充電する仕組みだ。
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『CATTIVA』の場合は、減速時以外にも、坂を下っているときや、ペダルを逆にこいだときにも発・充電される。
そしてアシスト機能を限定したというのは、楽な走行の時はアシスト機能を制御し、上り坂などの負担が大きいときにのみアシスト機能を発動させるということだ。さらに、軽量化によってアシスト機能に必要な電力を抑えている。
これらの工夫によって、無粋なバッテリーケースをなくし、充電の手間を省くことに成功している。
また、iPhoneとAndroid用のアプリが用意されており、速度や走行距離、充電レベルなどの情報をリアルタイムで確認できるだけでなく、アシスト機能のレベル調整なども設定できるという。
街乗り自転車をより便利に
VRUMでは、『CATTIVA』の性能をそのまま継承した折りたたみ式タイプの『PIEGE』も開発・販売している。
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![PIEGE折りたたんだ状態](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/02/a28bc74e0d7ba302eef60b1265114037-690x552.jpg)
室内に置いたり電車や車などで持ち運びたい人にはこちらが便利だ。
『CATTIVA』や『PIEGE』は、街乗り用の電動アシスト自転車に、より洗練されたデザインと使い方を提案してくれている。