映像コンテンツを世界へ クールジャパン機構ら3社がローカライゼーション世界最大手を買収

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2015年02月19日 17:03  Fashionsnap.com

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会見の様子 Image by: Fashionsnap.com
海外需要開拓支援機構(以下、クールジャパン機構)が2月19日、映像コンテンツに吹替・字幕をつけるサービスなどを行うローカライゼーション事業への出資を発表した。イマジカ・ロボット ホールディングス(以下、イマジカ・ロボット HD)と住友商事と共同で、同分野世界最大手のSDI Media Group, Inc.(以下、SDI)の全株式の取得に合意。SDIのノウハウを国内事業者に提供することで、アニメや映画、テレビ番組などジャパン・コンテンツの海外展開を加速させ、若手クリエイターの輩出にも繋げるという。

クールジャパン機構が映像コンテンツ事業に出資の画像を拡大

 映像コンテンツに対する需要が世界的に高まる中、海外に向けたジャパン・コンテンツの販売は遅れをとっており、多言語へのローカライゼーションにかかるコストや品質、スピード、効率が課題になっていたという。そこでクールジャパン機構では販路拡大を目指し、37カ国に拠点を構え80言語以上に対応するSDIを他2社と共同で総額1億6,000万USドル(約190億円)で取得。ローカライゼーションのプラットフォームを国内事業者向けに築き、課題の改善を図る。
 同日に都内で会見が行われ、クールジャパン機構のマネージングディレクター橋本泰氏は「特にこれまで海外市場への参入機会が少なかった地方発のコンテンツや海外に活躍の場を広げたいクリエイターなどに対して、世界への門戸を拡げるための支援を行っていく」とコメント。「映像コンテンツ分野は世界的な成長が見通されている」という専務執行役員の小糸正樹氏は、「放送コンテンツの海外売上を2018年までに3倍に高めるとする政府の成長戦略にも貢献していきたい」と話した。
 なおクールジャパン機構がSDIの買収に出資する割合は49.6%の5,950万USドル(約70億円)で、4月に予定する共同出資完了後、SDIはイマジカ・ロボット HDの連結子会社となる。

このニュースに関するつぶやき

  • 前も書いたけど、英語字幕や吹き替えがついてると、英会話習ったりしてる日本人にも役立つのがメリット。ただし日本発のはDVDもブルーレイも価格がバカ高いので違法コピー、DLは無くならないと思う。
    • イイネ!1
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