いまやスマートフォンやタブレット端末用のゲームは無数に存在する。そしてそれらは、スマートフォンならではのタッチ操作で作動する。とはいえ、画面はやはり大きい家庭用TVで見たほうが臨場感がある。そこで、スマートフォン、タブレット端末用のゲームをTVに映してやりたいと思うところだが、問題がある。コントローラーだ。
従来のゲーム用コントローラーではタッチスクリーン用の操作にマッチしない。じゃあ、スマートフォンで操作をしてTV画面にその映像を映せばいいじゃないか。でもそうすると結局スマートフォン画面しか見ないことになる。そうでないと操作できないからだ。
TVを見ながら操作が可能
その問題を解決するのがこのデバイス『ZRRO』だ。数字のZEROの発音と同じように“ズィロー”と読むらしい。現在クラウドファンディングのサイト『Kickstarter』で資金募集中のアイテムである。
これはタッチパッドを備えたAndroid端末用コントローラーだ。受信機とセットになっていて、ワイヤレスで使うことができる。そしてHDMI端子を備えたTVとすべてのAndroid端末に接続できる。
そうすることで、『ZRRO』のタッチパネルでAndroid端末を直接操作できる。もちろんマルチタッチ対応で、複数の指で『ZRRO』のタッチパネルに触れれば、ピンチインやピンチアウトも可能。スワイプ、ドラッグ等の操作もできる。
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タッチする前に指位置がわかる
そして秀逸なのは、TV画面のほうにも指のポジションが表示されることだ。タッチパネルに指が触れてからマークが表示されるのではない。
指がパネルに近づくと、まずは・（点）として指のポジションが表示される。さらに近づくと●（黒マル）。そしてパネルに触れたら◯（白マル）というように、直感的にわかりやすい方法で、パネルに触れる前から指のポジションを知ることができるのだ。
これによって、従来のTVゲーム機のコントローラーと同様に、手元のコントローラーを見ることなく、大きいTV画面だけを見てゲームが操作できるようになるのだ。また、加速度計やバイブレーション機能も搭載しているので、Android端末を操作しているのと同じ感覚で『ZRRO』を操作することができる。
メーカーはゲーム用ということでアピールしているが、もはやこういったインターフェイスはゲーム用も教育用もビジネス用も境界があいまいになってきている。
たとえば家族でTV画面で楽しみたいアプリがあるときや、会議でのプレゼンテーションの場面などでも役に立つかもしれない。
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小売価格は199ドルになるようだ。やや高いが、もっと安くなれば、インターフェイスとして可能性を感じるデバイスだ。
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