客観的評価が困難だった人の幸福感
(画像はニュースリリースより)学校や会社などで楽しく勉強や仕事を進めていると、能率がよくなることを感じたことはありませんか。実は最近の研究で、組織における生産性には、人の幸福感が大きく影響していることが明らかになっています。
これまで、企業などでは、経営施策や職場環境などが従業員の幸福感や活力にどのように影響しているのか、定量化することを試みてきました。しかし、自己申告に基づくアンケートに頼らざるを得ず、リアムタイムに定量化し、客観的に評価することが困難でした。
「ハピネス度」が高いと仕事の能率がアップ
そこで、株式会社日立ハイテクノロジーズが人間行動データを取得・解析し、組織生産性に強く相関する「組織活性度」を計測できる新ウエアラブルセンサを開発。このウエラブルセンサでは、人間行動データ取得機能に加えて、個人の活性度を調べる演算機能を搭載。身体運動のパターンを取得して個人の活性度を演算した後、組織の複数人で集計・平均することで「組織活性度」を得ることができます。
実際に、集団の幸福度を示す「ハピネス度」を開発段階で測ったところ、高ハピネスの集団では身体運動の持続時間が長いこと、ハピネス度が平均以上だと平均以下の場合に比べて業務の日ごとの受注率が34%も高いことなどがわかりました。
仕事の能率がアップすれば、業務内容の向上や残業の回避など、さまざまなメリットが考えられます。この技術が、企業にとってはもちろん、働く人々のためにも有効な施策につながることに期待が高まります。(笹田久美子)
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