場面は切り替わり、巨大な建造物が映ります。太い柱の上には「Dem Deutschen Volke(ドイツの人々のために)」と文字が刻まれているのが見えます。何の建物かというと、ベルリンの国会議事堂のようです。下の写真はWikipediaに掲載されている「1945年6月3日撮影」の国会議事堂の写真ですが、屋根の破損具合やレリーフ、「Dem Deutschen Volke」の文字などから同一の物といえるでしょう。Post-Work: User:W.wolny - This is photograph BU 8573 from the collections of the Imperial War Museums.. Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.
下に貼った(※見られない場合は元記事にて)、同じく1945年の終戦後のドイツ・ミュンヘンを撮影した動画「Munich City 1945 in Colour - Old City」にもまったく同じ場面が登場しており(2:16〜)、周辺の建物の状況から、どうやらミュンヘンのシーンだと考えられます。「ナチスドイツの終焉」という説明に打って付けの映像なので、無理やり入れ込んだのでしょうか。
【動画】Munich City 1945 in Colour - Old City
真新しいメッセージボードのような物が映ります。静止画から読み取るのはなかなか大変ですが、このメッセージは歴史の1ページとして残されています。「Die Erfahrungen der Geschichte besagen, daß die Hitler kommen und gehen, aber das deutsche Volk und der deutsche Staat bleibt(ヒトラーの登場によって悲惨な歴史が起こりました。しかし、それはドイツ人やドイツそのものを否定するに至るものではありません=著者訳)」。そして署名には……、