2030年、贅沢で優雅な旅客機が就航するかもしれない。
世界中のクリエイターから未来を強く感じさせるコンセプトスケッチがアップロードされているプラットフォームの『Behance』に、バルセロナのインダストリアル&グラフィックデザイナーOscar Vinalsが、新世代の3階建て超大型旅客機CGコンセプト『Progress Eagle』をポストした。
収容人数800名、38時間で地球一周
全長80m、全幅96mのボディは世界初の総2階建てジェット旅客機、エアバスA380-900を超えるもの。航続距離は41,000kmで、38時間の連続飛行が可能……ということは、38時間で地球を一周できることを想定しているわけか!
機内設備はシアタールーム、カジノ、レストラン、スパ。空を飛ぶこれだけの施設を800人でシェアする。なんとも豪華な一機だ。
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ファーストクラス、ビジネスクラス、ツーリズムクラスのほかに、前面展望が楽しめるパイロットクラスが用意される。一部の窓は仮想スクリーンが用いられるとされており、振動面から上階の機体中央部に備わると想定できるスイートルームにもこういった最新のデバイスが投入され、快適な空の旅を提供するのではないだろうか。
翼にはハニカム状の模様が記されている。この模様は機能タイルで、灰色の部分はソーラーセル、薄青色のセルはRF&エレクトロマグネティックセル、白色のセルはサーモエレクトロリックセルとなっている。
可燃性燃料は水素のみのゼロエミッション
太陽光発電、熱発電、運動エネルギー発電、風力発電といった機構を組み込み、エネルギーを自給することでゼロ・エミッション運用を目的としている。可燃性の燃料は水素燃料のみ。それも全エネルギーの30%までをカバーする量しか搭載されない。
ダウンサイジングが世界の潮流となっている現代ではあるが、ラグジュアリーなクルーズ客船が一定層から支持されていることを考えると、机上の空論と切っては落とせない魅力で満ちている。 従来よりも75%も低騒音化を目指しているという点も見逃せない。