脱マウス!トラックパッドを手元に投影するプロジェクション型「ODiN」

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2015年03月13日 17:30  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

1961年に発明されたマウス、1990年に発案されたポインティングスティック、1994年に登場したトラックパッド。ユーザーインターフェースとしてのポインティングデバイスはPCと共に変化してきた。

そして2015年。ポインティングデバイスはバーチャルマウス、バーチャルトラックパッドという、新たなスタイルへと進化する。

指の動きをセンサーで検知して操作するプロジェクションマウス

クラウドファンディングの『Kickstarter』において支援を募っている『ODiN』は、赤いレーザーで2ボタントラックパッドのアウトラインを投射。センサーが光を遮っている(指で反射している)場所を検知して、マウスカーソルの移動、クリック、ドラッグ、スクロール、ズームなどのコントロールが行える。

ODiN

マウスは手首を反らす必要があるために、長時間使い続けていると腱鞘炎を誘発しやすい。しかし、トラックパッドよりも薄い(操作部の厚みは0mmだ!)『ODiN』なら、手首への負担が少ない。本体サイズがコンパクトなのに操作部が適度に広く、マウスポインタを細かくコントロールできるというメリットもある。

『ODiN』を入手できる最低支援額は49ドル。このロープライスな価格設定も効いているのだろうか。同機を提案したSerafimはファンディング終了まで56日を残しながら、5万ドルのゴールに迫る4万ドル以上を集めている(執筆時)。

過去にはプロジェクション型キーボードがあった

サイバーで近未来的な印象を受ける『ODiN』だが、なんとなく見覚えがある人もいるかもしれない。

実は元ネタ……と言っていいのかどうかは迷うが、2004年、リクエスト型ショッピングサイトの『たのみこむ』で公開された『バーチャルキーボード(VKB)』というプロダクトがあった。『VKB』は携帯情報端末(PDA)やWindows PC用に開発された有線型レーザー投映キーボードで、同様の技術は『Celluon Magic Cube』などに受け継がれた。


動画を別画面で再生する

『Celluon Magic Cube』は、マウスとして操作することも可能だ。『ODiN』は世界初のプロジェクションマウスというキャッチコピーがつけられているが、実はすでにある技術をうまくまとめ直したモノ。ビジネスのチャンスは気づきにあるのだということがよくわかる。

このニュースに関するつぶやき

  • 普通にトラックパッド使えば、薄くて持ち運び、苦にならないよ。
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