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MIDI(電子楽器の世界共通規格)端末としての小型キーボードは多く存在するが、ここに新しいタイプのキーボードが登場した。コンパクトで持ち歩きができ、スマートフォンと連動して演奏学習ができたり、鍵盤を連結すれば簡単に鍵盤数を増やすことができる。また、ジェスチャーセンサーにより、キーボードに手をかざすだけで各種パラメーターを操作することができる。
それが『Keys』で、クラウドファンディングの『Indiegogo』で資金調達のプロジェクトが行われている。
スマートキーボードとしての機能
『Keys』は、2オクターブの鍵盤を持つコンパクトなキーボードだ。鍵盤楽器の学習のために、スマートフォンを楽譜のようにスタンドに立てかければ、練習用のアプリを利用して鍵盤演奏の練習ができる。
![鍵盤が光ってガイド](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/03/68537b1b91f4a5228b47e396fc85de20.jpg)
アプリで表示された楽譜などに合わせて実際に鍵盤を叩くと、それに合わせて楽譜が先に進むような使い方ができる。『Keys』の鍵盤にはLEDが内蔵されているため、練習の際は叩くべき鍵盤が発光してガイドとなったり、逆に叩いた鍵盤を発光したりすることもできる。
『Keys』1台では2オクターブしか鍵盤がないが、左右にスワイプすることで音域をシフトさせることができる。また、複数の『Keys』をマグネットで連結させるだけで、自動的に割り振られる音域が代わり、簡単に鍵盤数を増やすことができるのだ。
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従って、外出先で使用する際はコンパクトな1台を持ち歩き、自宅で本格的に練習したいときは『Keys』を連結させて鍵盤を増やすといった使い方ができるだろう。
また、MIDIインターフェイスとしても使えるので、パソコンに接続すればソフトを利用して作曲することもできる。『Keys』の黒鍵の間にはジェスチャーに反応する3つのセンサーが搭載されており、手をかざすことでモジュレーションやフィルターなどの様々なMIDIパラメータをコントロールすることができる。
例えば左手で鍵盤演奏しながら、右手でサスティンをコントロールしたり、他の音を被せたりすることができるのだ。
![ジェスチャーセンサを利用してDJ](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/03/c56b57bc9c96f79b593d2deebbf42e0a.jpg)
『Keys』は音楽アプリのコントローラーとして、150以上のサードパーティ製アプリで使用可能となっているという。なお、幅32cm×奥行き10.6cm×高さ2cmのサイズに約900gとコンパクトな『Keys』だが、本体の半分ほどはリチウムイオンバッテリーで占められており、1度のフル充電で約8時間は使用できる。
多様な楽しみ方を提供する次世代キーボード
製品化は確実だろうとみられており、出荷予定は2015年の夏頃の予定だ。子供のおもちゃとしても楽しいし、大人の練習用としても使える。また、作曲ツールにもなれば、ライブ演奏でも使えるだろう。
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『Keys』は実に多様な楽しみ方ができる、新世代キーボードといえる。