モーションセンサーやOBD接続で「レー探」が大きく進化している

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2015年03月15日 17:30  FUTURUS

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FUTURUS

FUTURUS(フトゥールス)

近頃の、レーダー探知機の機能の充実振りには目を見張るものがある。

かつて走行中に速度取締機を探知し、安全運転を促すための機器として誕生した“レー探”。しかし、今では大手3社を中心にシェア獲得競争が激化した結果、各社が独自性を打ち出すべく、新たな付加価値を持たせた製品が増えている。

『OBD』端子の活用で車両情報を表示

主流となっているのは、近年のほとんどのクルマに装備されているOBD端子から車両情報を取出して多彩な情報を表示可能にした製品。OBDとは、On-Board Diagnosticsの略で、車載式故障診断システムを指す。

故障等で車両を整備工場に入庫すると、このOBDに診断機器を接続して不具合情報を読み出すことにより、故障箇所を特定することができる。

OBDⅡ

もちろん、国内市場の4割を占めるまでになった軽自動車にも標準装備されており、故障時に使用するだけでは勿体ないということで活用が進むようになった。

専用アダプターでOBD端子に接続するだけで電源を確保できると共に、軽自動車などで非装備のケースが多いタコメーターやエンジン水温計などをレー探の画面上に表示することができる。

Yupiteru

手かざしで画面を操作

新機種ではGPSに加えて、『準天頂衛星みちびき』、『グロナス』、『気象衛星ひまわり』を測位に使用する物や、モーションセンサーを搭載したモデルも昨年あたりから登場している。

多彩な表示が可能なレー探の操作を簡便にすべく、タッチパネル式の操作に代わって画面の前で手をかざしたり、上下左右に手を動かしたりすることで表示画面の切り替えを可能にしている。

COMTEC

『ゾーン30』にも対応

また、最近では住宅街など生活道路が密集する区域で、最高速度時速30キロに制限する新交通規制『ゾーン30』が設けられるようになり、最新機種ではこの区域に近付くと警報を発した後、エリア内走行中にアイコンで表示するなど、住宅街での事故防止に寄与する機能も追加されるようになった。

COMTEC

このようにレー探はその機能を拡張し続けており、元来の機能に加えて車両情報を引き出せたり、安全走行に役立てたりする機能が追加されたことで、その存在価値が高まりつつある。

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