多くの介護士を悩ませる「腰痛」
画像はプレスリリースより介護現場の人不足や業務の過酷さは、近年語られることが多い問題です。とくに、ベッドから車いすへと高齢者を移す移乗介助などの力仕事は、介護作業のなかでも負担の多い業務の1つ。1人の介護士が1日に約40回も行うケースもあり、介護現場で多い腰痛の原因となっています。
そんな介護の現場で注目を浴びているのが高機能ロボットです。理化学研究所の住友理工人間共存ロボット連携センターは2009年に、人間のような腕を用いて移乗介助を行えるロボット「RIBA」(リーバ)を発表。そして今年2月、RIBAの後継機となる「ROBEAR」(ロベア)を発表しました。
大きな力と柔らかな接触で介護をサポート!
ROBEARの特徴は、大きな力を使っているときでも、柔らかな接触を行えることです。3種類の力覚系センサーを組み合わせて用いることで、人と柔らかく接しつつ、必要に応じて大きな力を出すことができます。また、頭に備わっている距離画像センサーにより、距離画像から寝ている人や座っている人を見つけて、移動方向と距離を求めることが可能。そのため、介護者の指示の負担を減らすことができるそうです。
ちなみにその名の通り、ROBEARの見た目はかわいいクマのよう。機能も見た目も柔らかな高性能ロボットが私たちの未来を支えてくれる日も遠くないかもしれませんね。(笹田久美子)
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