モノのインターネット化が加速する!WEBサービスのトリガーになる「Hackey」

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2015年03月17日 20:40  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

日本を代表するハードウェアスタートアップCerevoから鍵スイッチ『Hackey』が発表された。価格は90ドルを想定、発売は2015年夏頃の予定だ。

施錠するためのものではなく、鍵を差し込み、回すことでONになる単なるスイッチ。しかしIFTTTに対応し、Webサービスと連携することが可能とあっては話が違ってくる。

IFTTTの“this”に『Hackey』を割り当てられる

IFTTTとは複数のWEBサービスを連携させることができるサービスだ。BASIC言語に覚えがある人には、IF〜THEN文のルールと同じといえばいいだろうか。“if this then that”の“this”にトリガーとなる条件を、“that”にトリガー発生後に実行させる内容をセットする。この一連の設定をレシピと呼ぶ。

記事執筆時点で“this”に対応している端末・WEBサービスは135種類、“that”に対応している端末・WEBサービスは105種類。この組み合わせで、様々なレジピが作成できる。

レシピの設定はユーザーによって異なる。YouTubeで好みの動画を発見してお気に入りに登録するとEvernoteにリンクを保存したり、iPhoneで指定のアルバムに画像を保存するとDropboxに画像ファイルを転送したり、自宅付近の天気予報で雨のアナウンスが出たらメールで知らせてくれたり、といったレシピも可能だ。

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そして『Hackey』は、IFTTTの“this”にセット可能。『Hackey』の鍵を回すといったトリガーを受けて、様々なWEBサービスの機能を実行できる。帰宅した子供がキーをひねって会社にいる親に帰宅を伝えたり、安否を伝えるといった使い方が可能だ。

独自APIによりIFTTTにとらわれない使い方も可能になる

実は“that”にもセットして、他のトリガーを受けて本体のLEDを光らせることができる。メールが届いたら光らせるといった使い方のほか、IoTなスマート電球と連携させて、電気がついていると光る(電気の切り忘れがわかる)ようなレシピが可能。さらに、『Hackey』の鍵を回すと、その電球を消灯できるといったレシピとも組み合わせられる。

Hackey

また、Cerevoは開発者向けに『Hackey』の制御用APIを公開する模様。『Hackey』に対応するサービスやガジェットを誰もが自由に開発することができる環境を整える。さらにIFTTT以外の サービスやガジェットへの連携も可能な仕様で、『Hackey』をインターネット経由で動作するスイッチとして活用できる。スマートホームのシステムと組み合わせれば、遠隔地にいながら自宅の鍵の開け閉めも可能になるだろう。

IoT(Internet of Things=モノのインターネット)の概念を誰にでも、端的に伝えることのできるI/Oなユーザーインターフェースになる可能性を秘めている『Hackey』。家庭内のインターネット化は『Hackey』の発売を機に加速するかもしれない。

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