ご存知ですか?おねしょと夜尿症の違い
突然ですが、あなたはおねしょをしたことがありますか?幼いころの記憶をたどれば、おねしょ経験がある方は多いでしょう。生まれて2歳ごろまで、子どもは毎晩のようにおねしょをしますが、その頻度は年齢とともに減っていきます。しかし、一部の子どもは小学生(5〜6歳以降)になってもおねしょをしてしまうことがあります。これは「夜尿症」と呼ばれる病気で、適切な治療を受けることで治癒までの期間を短くすることができます。
しかし、夜尿症の認識はまだそれほど浸透していないようです。フェリング・ファーマ株式会社が行った調査によると、夜尿症が疑われるお子さんをもつお母さんの7割は、子どものおねしょが気になっているものの、「誰にも相談したことがない」と回答。さらに8割のお母さんは、医師にも相談したことがなく、うち半数は「医師に相談できることを知らなかった」と答えています。
夜尿症はお母さんの負担にも
「おねしょはいつか治るもの」と考え、夜尿症をほうっておくと、子どもは自信を無くし、心理面、社会面、生活面にさまざまな影響がおよびます。また、その処理するお母さんにも悪影響が。今回の調査では、約半数のお母さんが、子どものおねしょに対して負担を感じていると回答。感じている負担は、「洗濯など、濡れた衣服や寝具の後始末(73.2%)」や、「イライラしたり、叱ってしまうこと(37.8%)」、「オムツを買うことやその費用(35.3%)」などで、精神的にも経済的にも負担となっていることがわかりました。
病気という認識がまだまだ低い夜尿症。夜尿症が、治療を受けられる病気だと知らなかったお母さんの約6割は、治る可能性があるなら医師に「相談する」または「相談するかもしれない」と回答しています。まずは「夜尿症は治療できる病気」ということを多くのお母さん方に知ってもらうことが大切。おかしいなと思ったら、医療機関に相談し、お子さんもお母さんも “おねしょ”からの卒業を目指しませんか。(笹田久美子)
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