俳優としてもイイ味出してる!お笑い芸人の俳優化事情を少しだけ紐解いてみた!

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2015年03月19日 18:10  日本タレント名鑑

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日本タレント名鑑

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■NHK朝ドラや大河ドラマをも席巻する芸人俳優

最近、お笑い芸人という職業が、俳優の新たなジャンルとしてとても注目されています。

たとえば、日本のドラマの代表格朝ドラ「NHK朝の連続ドラマ小説」。現在放送中の『マッサン』では西川きよしさん、バッファロー吾郎Aさんが出演されています。『花子とアン』にはカンニング竹山さん、マキタスポーツさん、『ごちそうさん』にはTKOの木本武宏さん・木下隆行さん、主人公の父という重要な役どころで原田泰造さんが、そして次回作の『まれ』では塚地武雅さん、板尾創路さんの出演が決まっています。

『救命病棟24時』や大河ドラマ『龍馬伝』他、刑事ドラマにも数多く出演している雨上がり決死隊の宮迫博之さんやアンジャッシュの児嶋一哉さんなどは、演技力も高く、主演を支えるレギュラーとしてなくてはならない存在になってきています。また、マキタスポーツさんなどは、最近は芸人としての仕事よりも俳優としての仕事の方が多いのではないでしょうか?ほっしゃんこと星田英利さんも、芸人としての仕事よりも俳優としての仕事が多くなっている一人です。

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■芸人⇒俳優ルートは今に始まった事ではない?実は芸人だった大御所俳優達

古くは、植木等さん、いかりや長介さん、加藤茶さんなどが、歌手→芸人→俳優と転身しました。泉ピン子さんも漫談師から女優に転身しましたが、誰もが認める“笑いもとれる”大女優です。『必殺シリーズ』や『はぐれ刑事純情派』『剣客商売』などで活躍した藤田まことさんも、コメディアンとして有名になった後に必殺シリーズへの抜擢。その後は俳優としてのイメージの方が強いのではないでしょうか?近藤真彦さんの物まねで大ブレイクした片岡鶴太郎さんも、現在は刑事ドラマの主演や芸術家としての活動が多く、若い層では、芸人さんだと知らない方がいるかもしれません。

他にも、『あまちゃん』の漁港組合長役や、映画『冷たい熱帯魚』で殺人鬼を演じ日本アカデミー賞助演男優賞を受賞したでんでんさんも『お笑いスター誕生!』でデビューした芸人さんなのですが、意外としられていません。映画『シコふんじゃった。』など周防作品には欠かせない田口浩正さんは、当時「テンション」というコンビで活躍していましたが、周防作品の起用から俳優としての需要が高まり、現在は俳優として大活躍されています。ちなみに元相方は芋洗坂係長。映画『ファンシィダンス』では持ちネタも披露されています。

勝俣州和さんとK2というコンビを組んでいた堀部圭亮さんは、元から構成作家としても活動していましたが、映画『弾丸ランナー』出演後、役者としての仕事が増え、大河ドラマ『新選組!』『平清盛』、朝ドラ『花子とアン』などに出演するほどになりました。ヒロミさんが所属する、B21スペシャルのデビット伊東さんは、一時芸能界を引退していましたが、いかりや長介さんに勧められ俳優として復帰。現在も刑事ドラマなどに数多く出演しドラマに深みを与えています。さらに『ぎんざNOW!コメディアン道場』から出た竹中直人さん、柳沢慎吾さんなどは、現在もコメディアンとしても活躍しつつ、俳優としての確固たる地位を確立しています。

■そもそも芸人と俳優の垣根など気にしない

お笑い、俳優の垣根を取っ払い、はじめから融合されたポジションを目指している劇団も多くあり、柴田理恵さんや久本雅美さん所属の『ワハハ本舗』、高田純次さんやベンガルさん所属『東京乾電池』、三宅裕司さんや小倉久寛さん所属『スーパー・エキセントリック・シアター』など、真面目なお芝居もやりながら、笑えるお芝居も届けています。

お笑い芸人さんは、コントや漫才など、脚本を書きつつも、毎日短いお芝居をしています。笑いに行き着くために常にマルチな才能が求められているため、俳優としても当然活躍できるのでしょう。『踊る大捜査線』で俳優として大ブレイクしたいかりや長介さんは、「芸人時代はネタ作りに追われていた。俳優は楽しい」とインタビューで答えていました。俳優は芸人と違い、一つの役、一つの人生にじっくりのめりこむことができ、お芝居が好きな人には、とてもやりがいのあるお仕事のようです。

■俳優業をお笑いに活かしてこそ芸人

映画監督もこなす劇団ひとりさん、朝ドラ『あすか』、大河『新選組!』にはDonDokoDonとしてコンビで出演し、『仮面ライダー鎧武』にもキーパーソンとして出演されていた、山口智充さん、最近まで放送されていた『Nのために』に出演したチュートリアル徳井義実さんなども、前出の塚地武雅さん原田泰造さん、宮迫博之さん、児嶋一哉さんなどと同様、俳優としても活躍しながらも、芸人として常に一線で活躍されています。

彼らは、俳優と芸人を両立させることで、どちらにも深みがでて味わい深くなっている気がします。俳優を経験する事で個々の魅力を大きくし、さらにその経験を芸人として昇華させられる彼らなら、これからも俳優・芸人の両面で私たちを楽しませてくれる事は間違いないでしょう。今後の更なる活躍が楽しみです。

文/藤原ゆうこ

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  • 浜田雅功の名前が出てないことが残念でならない。上手いか下手かの話題ではないのだろうし、出てもおかしくない名前なのに…
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