文化祭で起業体験!品川女子学院E組が企画した新ビジネスとは?

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2015年03月20日 11:11  スタディサプリ進路

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スタディサプリ進路

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都内にある品川女子学院高校では、毎年9月に行われる文化祭「白ばら祭」で、高校1、2年生が「起業体験プログラム」を行う。 これは各クラスで会社を設立し、社会的に価値のある仕事をして、利益を出すことを目指すもの。 全体の流れとしては、まず4月にクラス全員で考えた企画を保護者や教員からなる「投資家」たちにプレゼンテーションし、出資金を募る。それを元手に開発した商品の販売などを9月の「白ばら祭」で行う。イベント後は、売り上げや利益などを投資家たちの前で報告し、優秀だったクラスには賞が贈られる。 毎年の恒例行事となっているが、2014年度、2年E組では新しい動きがあった。 「今までの取り組みは、商品を手で作って、それを売ってお金を得るというやり方がほとんど。それとは違うビジネスをやりたいと思い、企画しました」 と語るのはリーダーの一人、杉浦遥(すぎうら・はるか)さん。 そこで考えたのが“受験サプリ”というオンライン予備校のサービスを使った商売だ。文化祭で来場した人に受験サプリを勧め、無料または有料の会員登録をしてくれた人にグッズをプレゼント。受験サプリからは情報登録料をもらう仕組みだ。 画像:来場者に会員登録をしてもらうことで、登録先の企業からお金をもらうという新しいビジネスモデルが注目を集めた。 “他者が作ったサービスを紹介してお金を作る”というところに注目するなんて、確かに新しい! 「当時、受験サプリは登録者数を増やすことを目指していて、私たちがその手伝いをすれば、報酬がいただけるのではないかと考えました。勉強は高校生にとってすごく身近ですが、やりたくないときもあるし、なんでやらなきゃいけないの…!?と感じることも(笑)。そんなときでもスマホで見られる講義動画があれば、気軽に自分のペースで勉強できます。『受験サプリ』によって勉強に前向きに取り組めることをみんなに広めたいと思いました」(杉浦さん) そこで受験サプリにこの企画を提案したところ、快くOKしてくれたという。 また受験サプリの開発チームと何度も話し合い、『“大学生になった私”をイメージしてやる気UP 現役高校生のプレ大学生コーデ!』というファッション記事も企画、制作し、文化祭当日に登録してもらったら見てもらえる特典の一つとして準備した。 画像:どんなシステムかがわかりにくいので、サービスの紹介のポイントを黒板に書いた。 いよいよ文化祭! 2日間で総勢2292名の来場者にサービスに触れてもらい、そのうち約15%の338名の会員登録に成功するという大きな成果を収めた。 画像:気軽に入ってもらえるように、装飾にも力を入れた。 今回の体験を通して、どんなことを学んだのだろうか? 「もし失敗したら、今回の企画に協力してくれた受験サプリやグッズを作ってくださった制作会社の方、クラスメートなど多くの人に影響が及ぶと考え、とても責任を感じました。約半年間の計画を立て、今やっていることの目的や、そこからどんな結果が見込めるかなどを真剣に考えて行動しました」(杉浦さん) ものすごく濃密な体験だっただけに、リーダーを務めた人はもちろん、E組全員に一体感が生まれ、成長できたようだ。

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