建築業界の人手不足を救う次世代サービス「Optimal Second Sight」

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2015年03月24日 20:30  FUTURUS

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FUTURUS

FUTURUS(フトゥールス)

2015年1月にコマツが発表した建設現場ICT (情報通信技術)ソリューション『スマートコンストラクション』に対して、ビジネス向けスマートフォンアプリ・タブレットアプリ開発企業のオプティムが、ビジュアルリモートサポートサービス『Optimal Second Sight』を3月19日から提供を開始した。

『Optimal Second Sight』は、体験や知識、ノウハウなどの情報を必要としている人に、それらの情報を遠隔で提供するサービスだ。

リアルタイムで現場に豊富な情報を提供する

『Optimal Second Sight』が現場の作業員に、体験や知識、ノウハウなどの情報を提供するには、スマートフォンなどのモバイル端末を利用する。

例えば、現場で作業している作業員が、現場の作業の進め方や使用している重機の操作方法などで迷った際、遠隔地にいる熟練オペレーターが、現場の作業員にモバイル端末で撮影している映像を共有して、きめ細かなサポートを行うことができる。

つまり、遠隔地の熟練オペレーターは、現場の作業員とリアルタイムの映像を共有することで、課題も共有するのだ。


動画を別画面で再生する

熟練オペレーターは現場情報を共有した上で、“資料・URL送信機能”によって必要な資料を送信するか、“移動指示機能”によって作業員に撮影してほしい場所を指示する。

あるいは、“赤ペン機能”で作業員が見ているデバイスの画面へ指示を書き込むことや、“指さし機能”で画面上に指差しアイコンを表示することができる。さらに、“VoIPによる音声通話”では音声で助言することもできる。

Optimal Second Sightの機能

建設業界の人材不足をサポートする技術

以上のように、コマツは施工現場のICT化を推進することで、単に建機を提供するだけでなく、現場の作業支援も行う事業を進めている。

このような事業を進めている背景には、建設業での人材不足が深刻であるという現状がある。震災復興や2020年の東京オリンピックによる需要増加によって、ますます深刻になっていくであろう。あるいは、老朽化し始めたインフラのメンテナンスも急務となっているので、そのことでも人材不足は加速する可能性がある。

そこで『Optimal Second Sight』の導入により、経験の浅い作業者に対してきめ細かく豊富な情報をリアルタイムで提供することで、人材不足をサポートしていこうというのだ。

現場と情報共有

将来的には、スマートグラスのようなデバイスを利用して、例えば目の前の地面をどの深さまで掘ればよいのかを表示して見せるといった技術の導入も検討しているという。

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