![](https://news-image.mixi.net/article/218/218_20150326_99968_002.jpg)
最近、プロジェクターによるインタラクティブアートを見かけるようになった。インタラクティブアートとは、鑑賞者の動きに反応して映像を変えていく作品だ。このインタラクティブアートを、自宅で子供達がゲームとして楽しめる製品がクラウドファンディングの『Indiegogo』に登場した。
その名も『LUMO』。非常にコンパクトだが、これがかなり高性能で、子供のおもちゃとして使うだけではもったいない製品だ。
子供に体を使わせるゲーム
『LUMO』は、特許を取得したモーション・トラッキング・インタラクションシステムにより、投映されたゲームに子供達が自分の体を使って参加できるようになっている。
![体を動かして遊ぶゲーム](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/03/65f7e15fc0cd70e7af65828526f2b927-690x460.jpg)
『LUMO』は独自の技術で、映像の投映領域に存在している者と、投映された画像との相互作用を計算してインタラクティブ性を実現している。
『LUMO』が提案しているのは、体を動かさずゲーム機の小さな画面を見つめて遊んでいる子供達に、もっと体を動かして遊ばせよう、ということなのだ。ステップを踏み、蹴り、移動し、腕を振り、飛び跳ねる。そんな活発な遊びを『LUMO』は実現している。
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![LUMOの機能](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/03/efa04a280cd6a68fb21d9f55e17baa3c-690x412.png)
しかも『LUMO』は子供達のクリエイティブな感性も刺激する。
子供達が(もちろん大人でも)ゲームを作ることが“できる仕組み”を用意しているのだ。難しいコーディングはいらない。ゲームのテンプレートから素材を選び、エフェクトを加え、描画ツールで遊ぶ為のフィールドを描いていくことができる。
![ゲームをデザインする](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/03/3e10186ca7722ef5fa36542812084b0a-690x278.png)
例えば、おもちゃの城があればその周りに堀を描き、水を入れ、中にサメを泳がせておくこともできる。もちろん、そのサメは近づく者に襲いかかるのだ。あるいは、サッカーゲームを作るとしたら、ネットとボール、そしてフィールドを描けばよい。そうして作ったゲームは『LUMO』に保存できる。
集合住宅では使わない方が良い
また、『LUMO』はAndroidプラットフォームを採用しているため、既存のAndroidプラットフォーム上のゲームをBluetooth接続で『LUMO』に投映させることができる。
ただし、そのままではインタラクティブ性がないので、SDK(ソフトウェア開発キット)を利用して『LUMO』対応に開発する必要はある。
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![LUMO外観](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/03/9d9d62f8845f41516ed4c916e32cafce-690x270.png)
以上のように、子供達が体を動かしてクリエイティブに遊べる『LUMO』だが、私には一つ懸念がある。『LUMO』は一軒家用だということだ。子供達がバタバタ動き回って遊ぶと、かなりの音や振動が発生するのだ。
『LUMO』を集合住宅で使われたら、それこそ騒音問題で近隣(特に直下の住人)とのトラブルが発生するだろう。となると、やはり子供は外で遊ばせるのが本当は理想的なのかもしれない……。