組み立てて育てる!3Dプリンターで作る小さな人型ロボット「PLEN2」

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2015年03月26日 20:30  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

自分で組み立てた小さな人形ロボットが動き回っていれば愛着がでるだろう。まして自分でカスタマイズしたパーツを3Dプリンターで出力して、組み立てればさらに愛着が湧くかもしれない。

そんな組み立て式小型ロボット『PLEN2』が、クラウドファンディングの『Kickstarter』と『kibidango』で資金調達を開始した。

大阪市を拠点とする開発元のプレンプロジェクトは、2005年から誰もが親しみを感じられる人形ロボットの開発をスタートさせ、2006年に『PLEN』を発表したが、その後も改良を続け、今回の『PLEN2』で納得のいくロボットができたとして資金調達を開始した。

初心者から上級者まで楽しめるロボットキット

『PLEN2』は2足歩行する人型ロボットで、身長は約20cmで重さは約600gと小型だ。しかし18もの関節を持ち、運動性能はかなり高い。しかもドライバー1本で組み立てられるキットになっている。


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また、主要部品の3Dデータは公開される予定になっており、ユーザーはそれらのデータをカスタマイズして3Dプリンターで出力すれば、オリジナルデザインを含んだ『PLEN2』を組み立てることもできる。

ソースコードも公開されているため、ソフトウェアもカスタマイズ可能だ。このことを開発元は、“世界初のプリンタブル・オープンソース・ロボット”と表現している。

3Dデータ公開

つまり『PLEN2』は、電子工作初心者にとっては簡単に組み立てて遊ぶことができるキットであり、中級者にとってはデザインやプログラミングでカスタマイズする楽しみ方がある。さらに上級者や研究者であれば、より本格的なロボット開発に利用できるキットという位置づけだ。

『PLEN2』には初心者でも簡単に扱えるポピュラーなマイコンボード『Arduino』互換の制御ボードが搭載されており、プログラミングによって機能を追加できる。また、『PLEN2』はiOSやAndroid端末からBluetooth接続によって遠隔操作も可能だ。

遠隔操作

親しまれるロボット社会を目指す

本稿執筆時点では、既に『Kickstarter』と『kibidango』で目標額を達成しているので、製品化は間違いないだろう。予定では2015年11月頃から配送が始まる。

親しまれるロボットPLEN2

『PLEN2』は初心者から上級者までを対象としたキットなので、販売タイプも複数あり、既に組み立てられている完成版から、すぐに組み立てられる標準組み立てキット、あるいはユーザーが3Dプリンターでパーツを出力するキット、コントロールボードのみなど、様々なオプションが揃っている。

従って、購入者は自分が『PLEN2』組み立てのどの段階から参加したいのかによって、キットのタイプが選べることになる。このように『PLEN2』は、ロボットが親しみを持たれる環境作りに貢献していくのだろう。

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