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自分の体は自分がよく知っている、とは医者に行かない人が言いがちなセリフである。しかし、本当に管理できているだろうか? 数値化されたならば、よりその直感が正確になるのではないか。今回紹介するのは、たとえ医者嫌いでも自分の健康バロメータを管理できるメディカルデバイス『VITALITI』だ。
健康に関するデータを収集
『VITALITI』は鎖骨付近につく電極とイヤホン型の先端がついた医療機器だ。通信機器の会社のクアルコムの医療イベントで絶賛され、3年半の開発を経て世に出ることとなった。
![Vitaliti05](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/03/Vitaliti05-690x470.jpg)
計測できる数値は、心拍数やその変動値、血中酸素、呼吸の具合、血圧、歩数計、そして運動によるカロリー計算。姿勢の調整や睡眠サイクルと多岐に渡る。経営者は元医者ということもあって、ウェアラブル医療機器といっても過言ではないだろう。医療機器の品質であるISO 13485も取得しているので、利用者は安心して使うことができる。
ランニングやサイクリングといった運動から、日中のストレスによる体調変化などもモニタリングすることができる。耐湿性のある設計になっており、汗程度であれば問題なく使える。ただし防水性はないので、シャワーや水泳時には外す必要がある。バンド部分は可とう性の高い素材と設計がなされ、どんな体格の方でも装着可能となっている。
![Vitaliti02](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/03/Vitaliti02-690x544.jpg)
あるいは、遠隔地にいる老齢にさしかかった両親の健康管理といった利用も想定されている。異変があれば、連携したスマートフォンやタブレットですぐ気づけることができる。地方から引っ越してきたビジネスパーソンは親にこれを送るのも良いかもしれない。
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![Vitaliti03](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/03/Vitaliti03-690x387.jpg)
このような体内のログを計測し続けることができるよう、バッテリーは3日間維持することができる容量とのことだ。
スマートフォンと連動し日常使いにも
また、スマートフォン(iOSとAndroid)と接続しておくことで、リアルタイムでデータを見ることできる。
![Vitaliti04](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/03/Vitaliti04.jpg)
現在特許出願中のソフトウェアによって可視化されたデータをクラウドに集約。さらに、データから読み取れる情報をアルゴリズムによって解析・学習し、健康管理のアドバイスをフィードバックする機能も開発中とのことだ。
今後は医療分野での導入を考えているそうだ。心電図や血中の酸素飽和度、血圧などが『VITALITI』の使用で問題が生じないかテストを行う。このテストが上手く軌道にのると、FDAの承認を受ける計画とのこと。もし成功したならば、たとえば日本でも医者が少ない地方での導入やデイケア介護の場面などでの使用も考えられるだろう。
『VITALITI』は現在予約受付中だ。価格は199ドル(プラス送料)で30日間の保証つきである。健康を害することを予防する投資として考えても、比較的手を出しやすい価格ではあると思う。
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高齢化社会が進むにつれ、医療費は国の財政を圧迫しつつある。個人で管理することで日常の不安を消せるのならまずは試してみるのも良いかもしれない。