野菜は「生野菜で摂る」が大多数
厚生労働省の平成25年度「国民健康・栄養調査」によると、成人1人あたりの野菜摂取量の平均は283.1g。目標の350gを大きく下回っていました。日本人の野菜不足は深刻化しているようです。
ところで、野菜は「食べる量」も大切ですが「食べ方」も重要なことをご存知ですか?野菜は調理することで一部の栄養素の吸収率が高まるということが、海外で行われた実験で実証されています。
そこで、カゴメ株式会社が女子栄養大学の三浦理代教授監修のもと、全国の男女1,200名に対して「野菜の摂取方法」に関する意識調査を実施。それによると、普段の野菜の摂取方法は「サラダ等の生野菜」が89.5%となるなど、生野菜による摂取に偏っている人が多いことが判明しました。
調理することで栄養を摂りやすくなる野菜も
今回の調査では、多くの人が食事の栄養バランスに偏りがあることも判明しました。81.5%の人が「野菜を摂取できていると思う」と回答したにも関わらず、野菜摂取量目標350gをクリアできていると思うと回答した人は34.9%。「一日30食品を目標に」ができていると思っている人も29%にとどまりました。
また、普段の野菜の摂取方法では「サラダ等の生野菜として」が89.5%に。野菜は調理することで、一部の栄養素の吸収率が高まるということを知らなかった人は69.7%にも達していました。
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女子栄養大学の三浦理代教授は、野菜を調理するとかさが減り、多くの量を食べられるので、「栄養素もたくさんとれることになります」と解説。生野菜からだけでなく、いろいろな形で野菜を食べ、合わせてごはん、肉、魚、大豆などからたんぱく質をしっかり摂り、バランスのよい食事を心がけることで、日々の健康に役立てましょう。(月乃雫)
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