暑さだけじゃない汗の原因
汗で悩む季節といえば、夏を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。ところが、暑いときだけではなく、緊張したときにも汗をかきやすいと感じている人が意外に多いことがわかりました。
ニベア花王株式会社が20〜59歳の男女2,209名を対象に行った汗の悩みに関する調査では、「緊張汗(緊張したときに出る汗)」をかきやすいという人は63.2%。さらに、緊張する機会が多い季節は、進学、就職、転勤など新しいイベントが多い「春」と答えた人が約半数でした。
また、運動時や暑いときに出る汗と「緊張汗」では、「ニオイ」「見た目」「汗の量」において、「緊張汗」のほうが厄介と感じている人が多いようです。「ニオイ」では63.9%の人が、「緊張汗のほうが気になる」と回答。しかも、「汗ジミなどの見た目」と「汗の量」も、緊張汗のほうが気になるという人がそれぞれ69.1%、68.4%いました。
症状が気になるときは専門医に
人前で発言するときや初対面の人と話すとき、汗が気になって失敗してしまう、想像するだけでも嫌な汗をかきそうです。そうなる前にしかるべき対処をしたいところ。ワキの多汗症の有病率は、その他部位と比べても多いという疫学調査の結果が出ています。
東京都立大塚病院皮膚科医長の藤本智子先生は、「病院の診察時でも、夏はみんなが汗をかくから自分もそこまで気にならないが、みんなが汗をかかないような状況で、自分1人が汗をかいているということが、とても恥ずかしいといって来院される方がいます」とコメント。
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また、「正しい汗の知識を身につけ、対処療法を学び、シーンに合わせて市販の製品を使用することで、多くの人が自信をもって行動ができるようになるといいなと思います。また、非常に汗が多かったり、対策を講じてもなかなか改善しない場合には、症状に応じた段階的な治療があります」と藤本先生は語ります。
春はなにかと人目が気になる季節。市販のデオドラントグッズで対策している人も多いでしょう。もし、市販のグッズで改善がみられない場合は、専門医に相談してみるのが良いかもしれませんね。(月乃雫)
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