座りっぱなしの高校生は気をつけたい! 便秘と痔の予防策

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2015年04月01日 10:31  スタディサプリ進路

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スタディサプリ進路

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「最近ちょっと便秘気味…」「ウンチする時におしりが痛い」など、お腹やおしりの具合が悪いと学校生活に影響をおよぼすことも多いはず。 実は、便秘になってしまう高校生はかなり多いという。通院している人も珍しくない。原因は、受験勉強やテスト勉強による座りっぱなし、運動不足、不規則な食生活などの生活習慣だという。 そこで、高校生が注意したい便秘やそれにまつわる症状について、城クリニックの星加奈子先生に聞いた。 まずは、高校生におすすめの便秘予防法を紹介! 【便秘予防法】 1.水を十分に飲もう 2.おしりやお腹を冷やさないようにしよう 3.お腹に「の」の字を描くようにやさしくマッサージしよう 4.ウンチがしたくなったら、早めにトイレに行こう 水分については利尿作用(おしっこを出す作用)が強い緑茶、紅茶、コーヒー、ウーロン茶などよりも、利尿作用が弱い水や麦茶、ジュース、牛乳、スポーツドリンクの方が良い。利尿作用が強いと、水分が大腸に届くことなく尿として出てしまい、ウンチが固くなってしまうから。また、朝食をとって朝から腸を動かすことで、ウンチをする排便リズムが身につくそう。 また学校では、周りの目が気になってトイレを我慢してしまうことが多いかもしれないが、固いウンチがとどまってしまうと、出す時におしりの穴を傷つけてしまう。我慢が便秘の原因になってしまうこともあるから、トイレを我慢することがないようにしよう。 そして、便秘が悪化して痔を引き起こしてしまうケースも…! 痔というのはなんとなく、保護者世代の男性がなるものだというイメージがあるかもしれないが、直接の原因は便通(お通じ)が乱れていることがほとんどで、高校生でもなってしまう人はいるとのこと。 そこで、痔にならないためにはどうしたら良いのか、痔の予防策についても教えてもらった。 【痔の予防法】 1.排便は5分以内を目指し、長引きそうなら一旦休んでから再びトイレに行こう 2.唐辛子など辛くて刺激のある食べ物は控えめにしよう 3.おしり洗浄器やお風呂で洗い、おしりを清潔にしよう ウンチがなかなか出ない時にいきみ過ぎる(5分以上トイレにこもってふんばり続ける)ことが、おしりに負担をかけてしまい、切れ痔となって痛みや出血を引き起こすこともあるという。 また辛い食べ物は排便時におしりに負担をかけてしまいがちなので控えた方が良い。そしておしりを毎日清潔にして雑菌を防ぐことも意識しておこう。 お腹やおしりにまつわることをお医者さんに相談するというのは、恥ずかしいかもしれないけど、便秘や下痢といった症状の中に大きな病気が隠れている場合もある。痛かったり苦しかったり、なかなか症状が良くならない場合には、専門の病院で診てもらおう。 椅子に座りっぱなしや運動不足など生活習慣の乱れによる便秘、さらに症状が悪化して痔を引き起こさないために、今回紹介した方法を試してみてほしい。 ――プロフィール―― 城クリニック/星加奈子先生 医学博士。日本大腸肛門病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。平成9年横浜市立大学医学部卒業。平成20年より城クリニック勤務。レディースクリニックを担当し、年間で胃内視鏡約1200例、大腸内視鏡約2200例の検査、診察治療などを行っている。 ■城クリニック (http://www.jo-clinic.jp/index.html/) 神奈川県横浜市港北区新横浜3−6−4千歳観光ビル5階

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