![](https://news-image.mixi.net/article/218/218_20150409_101271_003.jpg)
FUTURUSの記事を書く上で、ときどき困ることがある。最先端の話題、未来の話題が多いために、“名称”がないものを扱うことが少なくないのだ。今回紹介するアプリは、“簡単に○○が作れる”のだが、その“○○”に相当する認知された一般名詞がない。そう、これも……。
写真と文章を組み合わせる
これはAdobe社がリリースしたiPad用のアプリだ。なにが作れるかというと、“ウェブ雑誌”というか“プレゼン資料”というか……とりあえずAdobe社では“ビジュアルストーリー”と呼んでいるようなので、そうすることにしよう。
このアプリ『Slate』では、ユーザーは好みのレイアウトを選ぶことができる。そして、そこに文章を書き込む。写真は自分のフォトライブラリーから選んではめ込んでもいいし、ウェブ上にあるものを使うこともできるようになっている。
タップでデザインや書体が選べる
プロフェッショナルが作ったデザイン、様々な美しい書体、雑誌のようなレイアウトをタップで選ぶことができ、魅力的な“物語”を作ることができる。できあがったビジュアルストーリーを見るためにログインする必要などはない。簡単にシェアしたり、リンクを張ることができて、仲間と共有できる。
![Adobe_Slate02](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/04/Adobe_Slate02-690x431.jpg)
いろいろなものの発表や共有に活用できる。書籍のレポートだったり、顧客向けの週刊ニュースレターだったり、旅行記だったり。『Slate』で作られたビジュアルストーリーは、様々なモバイル端末やPCで見ることができる。
|
|
ウェブデザインは凝ろうと思えば自由度も高いが、この『Slate』を見ると、ひとつの“物語”を表現するためには、シンプルなデザインで十分だということがわかる。さすがにAdobe社が作っただけあって、レイアウトやフォントは洗練されている。
たとえば旅行の写真を友人に見せるにしても、なんらかの説明をつけたくなる。ぜんぶの写真を同じサイズではなく、2〜3カットまとめて紹介したいケースもあるだろう。このアプリを活用すれば、ビジュアル旅行記はグッと魅力的になる。
「こんなのがあるなら、自分もなにかを作ってみようかな」と思わせられるアプリだ。残念ながらまだ英語版しか使うことができないが、日本でもiTunesストアから無料でダウンロードできる。