![](https://news-image.mixi.net/article/218/218_20150412_101550_003.jpg)
『FUTURUS』でメガネ型ウェアラブルデバイスの『JINS MEME』を『JINS発表の次世代メガネは「自分を見つめる」機能を標準搭載』の記事で紹介したのは2014年5月だった。
この『JINS MEME』が、いよいよ2015年秋頃に発売される予定となり、現在開発キットの無償提供や、使い方のアイディアコンテストが開催されている。『JINS MEME』は眼電位を検知することで、装着者の感情状態や疲労度、集中力の状態などを可視化できるウェアラブルデバイスだ。
しかし見た目は通常のメガネと区別が付かないため、装着してもそれがウェアラブルデバイスだとは気付かれないし、本人も気にならない。『JINS MEME』は我々に、どのような利便性をもたらしてくれるのだろうか。
SDKを公開して『JINS MEME』対応アプリを増やす
『JINS MEME』について改めて紹介しておく。
『JINS MEME』はメガネ型ウェアラブルデバイスで、メガネに三点式眼電位センサーや6軸センサーが搭載されている。
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![眼電位センサー](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/04/f4a8a963ba1e131f48943760c6183831-690x388.jpg)
これらのセンサーがまばたきの回数や目線の動き、あるいは首の角度などを検知し、装着者の疲労度合いや健康状態を測定することができる。
![加速度センサー他](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/04/d5d54b75273ed86bff91991b43c44ca4-690x388.jpg)
また、運転中などであれば、眠気が襲ってくる前に、装着者に知らせるといった機能も持っている。
検知したデータは、『Bluetooth Low Energy』を利用してスマートフォンに転送することで、様々な解析を行うことができる。
![スマホでデータ解析](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/04/8abb80b43ad31a863f74c099799ab76a-690x388.jpg)
2015年の秋頃の発売に向けて、『JINS MEME』対応アプリの本格的な開発を広く促すために、開発者向けのSDKが無料でダウンロードできるように公開された。
同時に、API仕様などのドキュメントも公開され、開発者用のフォーラムも利用できるようにしている。SDKはiOS向け『Objective-C』とAndroid向け『Java』に対応しており、サンプルプロジェクトも同梱されている。
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アイディアコンテストにより『JINS MEME』の魅力を引き出す
『JINS MEME』のSDK公開だけでなく、対応アプリケーションのアイディアコンテスト『JINS MEME DEVELOPER IDEA PITCH CONTEST』の第2弾も開催されている。
こちらは実際に開発する必要なく、アイディアだけで応募可能だ。当選すれば開発用『JINS MEME β』が無償で提供される。応募受付は2015年6月1日までなので、アイディアがある人は是非応募していただきたい。
『JINS MEME DEVELOPER IDEA PITCH CONTEST』の第1弾は既に終了しており、2つのアイディアが授賞して、公式サイトで公開されている。
授賞した1つは、『Peripatos』と名付けられたアイディアで、眼電位センサーとGPSを利用して、自分がどんなところにいるときに集中力が高まっているのか、ということを記録するというものだった。
![Peripatos](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/04/Peripatos-690x388.jpg)
また、もう1つは、『Leave ME Alone』と名付けられたアイディアで、チームで作業をしているときにメンバーの集中力が計測され、疲労したメンバーには休息を促すというものだった。
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![Leave ME Alone](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/04/Leave-ME-Alone-690x388.jpg)
発売までに『JINS MEME』のニーズを高める
『JINS MEME』の発売に先行してSDKが公開され、アイディアコンテストが開催されることで、『JINS MEME』の機能を活かした様々な利用方法が提供されるだろう。
発売される頃には、『JINS MEME』が欲しくなるような魅力的な利用方法が揃っているに違いない。