火加減を自在に操る!キッチンをスマート化させる「MELD」

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2015年04月12日 17:30  FUTURUS

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FUTURUS

FUTURUS(フトゥールス)

食事は10分で終わらせることができても、調理を同じ時間で行うことは難しい。しかもキッチンから離れることもなかなかできず、違うことを同時に行うことも火加減の調整などを鑑みるとなかなか進まない。

もしもSF映画に出てくるように、キッチンが自動化したらきっと楽になることだろう。そんな風に妄想するアナタに便利なキッチンシステムが出てきた。それが『MELD』だ。

コンロのノブが自動で動く

『MELD』はシステムといってもリフォームなどを必要としない。既存のキッチンの設備を使いながら調理の時間を短縮することができる。この2つのツールを使うだけだ。

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前者は『MELDノブ』といってコンロのレバーを覆うようにして使う。後者は『MELDクリップ』で調理しているものの温度を計測する。つまり『MELDクリップ』からワイヤレスで調理の状況(鍋の温度など)を『MELDノブ』に送ることで、ノブは自動的にコンロの火加減を上げげたり下げたりする。

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動く様は以下の動画の50秒あたりから見ることができるので、注目してほしい。

調理者の時間を短縮

この製品の実用性の高さは、これらのツールとスマートフォンが連動していることだ。アプリの中には数百種類のレシピがデータベース化されていて、調理する人はその日の気分にあったレシピを選択。

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具材などは自分で調理する必要があるが、煮る段階になると、レシピに従って『MELD』のツールが自動的に火加減を調整してくれる。

古典的なレシピだと「きつね色になるまで」だとか「お箸が通るようになるまで」、「中高音で」などといった表現で、調理する人の技量が問われることが多いが、『MELD』は完ぺきにコントロールすることで調理のミスを少なくすることができる。

また、時間が短縮されることによって、調理する人の時間が生まれ、リビングでテレビを楽しむもこともできるし、「お腹が空いた」とわめく子どものご機嫌取りをすることもできるだろう。

現在『MELD』はクラウドファンディングの『Kickstarter』で支援者を募っている。プロジェクトの目標額である5万ドルを突破し、製品化は間違いなさそうだ。価格は129ドル(プラス日本への送料は20ドル)で、『MELDノブ』と『MELDクリップ』が1つずつ購入でき、納期は2015年の10月を予定している。

センサーの小型化や価格の低下は、様々な形で人の周りのモノをインターネット化させる。MELDもその一つのよい例といえよう。今後もこのIoTの動きから目が離せなさそうだ。

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