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ホームオーディオを考えてみよう。デジタル信号からアナログ信号に変換するDACとそのアナログ信号を増幅させるアンプ、これだけでひとつの箱を形成する単体の装置となっていることが少なくない。もっと凝ったひとはDACとアンプを別に設けたり、さらにプリアンプを別に設けたりもする。
それに比べれば、スマホで音楽を聴くのなんて、あの小さいなかにいろんな機能があって、さらにDACとアンプが入っているのだから、その性能はたかが知れている。そこで、外付けのDAC/ヘッドホンアンプが威力を発揮するわけだ。
コンパクトな外付けDAC
これは、そんな外付けDAC/ヘッドホンアンプのひとつだ。USBポートに差し込んで使う。かなり小型で、しかも安価である。現在クラウドファンディングの『Indiegogo』で資金募集中だ。
![ZuperDAC01](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/04/ZuperDAC01-690x254.jpg)
『ZuperDAC』と名づけられたこのDACはMac OS X Yosemite、Windows7/8/8.1のPC、iOS8のデバイス、Android4.2+/5のデバイス等に対応する(一部ドライバーやアダプターが必要)。
これらの機器からは、そのままでは音楽として聞くことはできないアナログ変換前のデジタル信号をUSBポートから出力することができる。それを、この『ZuperDAC』でアナログ変換し、さらにヘッドホンアンプで増幅させてヘッドホンに送るというものだ。PCやスマートフォンに内蔵されているDAC、ヘッドホンアンプより高性能なものを使えば、そのぶん音質がよくなるというわけだ。
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![ZuperDAC02](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/04/ZuperDAC02-690x324.jpg)
この『ZuperDAC』は長さ46mm×幅23mm×厚さ10mm、重さは16gと、非常にコンパクトだ。筐体はゴールドまたはシルバーのアルミケース。このアルミケースは内部の電子回路を守るとともにノイズの干渉も防ぐ。そして、この『ZuperDAC』は、コンパクトであるにもかかわらずUSBオーディオのクラス2の規格に適合する。
ハイレゾ再生にも対応
CDのサンプリング周波数は44.1kHzだが、この『ZuperDAC』はその4倍の192kHzにまで対応する。また、CDの量子化ビット数は16bitだが、この『ZuperDAC』は24bitにまで対応する。これらは情報量の多い音楽データを再生できることを意味する。いわゆる“ハイレゾ”に区分される高音質の音楽再生も可能なのだ。
DACには『ESS Sabre ES9018K2M』というモデルを使用し、忠実に原音を再現する。そして、『ESS ES9601』という最新のヘッドホンアンプを使ってノイズを効果的に削減している。
![ZuperDAC04](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/04/ZuperDAC04-690x374.jpg)
なお、Windowsはクラス1の規格までしか対応していないので、ドライバーソフトが必要になり、iOSデバイスは、『Lightning USB Camera Adaptor』を使って接続させる必要がある。
発売は7月ごろを予定しているようだ。発売時の予定価格は59ドル。ただし早めに予約すれば49ドルで入手できる。
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じっさいのところ、こういうものは聴いてみなければ音質はわからない。PCにしろスマホにしろ、そのままヘッドホンをつないでも音楽が聴けるわけだし、外付けのポータブルDACも大きいほうが作りやすいはずだから、コンパクトだということは、性能はそれなりということも予想できる。
とはいえ、装着してもほとんど気にならない小ささと軽さ、そして安さは魅力的だ。試してみる価値はあるかもしれない。