過ごした時間がポイントに変わるスマホアプリ「timewallet」があれば毎日わくわく?

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2015年04月15日 11:30  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

ポイントが貯まるというと、普通は買い物やサービスを利用した場合のことだと思い浮かべる。

しかし、店で商品を眺めていた時間やカフェで待ち合わせしていた時間、あるいはタクシーに乗ったはいいが渋滞で足止めを食ってしまった時間がポイントになるとしたらどうだろうか。

つまり、特定の場所で過ごした時間にポイントが付くということだ。これは嬉しい、と同時に、自分が日々どんなふうに時間を過ごしていたかを見つめ直すきっかけにもなるかもしれない。

そんな、過ごした時間でポイントを貯めることができるスマートフォンのアプリが、『time wallet』だ。

店で過ごした時間や渋滞に巻き込まれた時間がポイントになる?

『time wallet』は、商業施設やタクシーなどの交通機関、あるいは待ち合わせに使われるような場所で過ごした時間を記録し、ポイントとして加算していくアプリだ。

『time wallet』が時間を記録できるのは、連動するBLE(Bluetooth Low Energy)搭載の『Beacon』が設置された加盟店の店舗内や加盟交通機関の車内だ。アプリを起動したスマートフォンがBeaconの信号を検知すると、まずチェックイン(入場)が記録され、Beaconの信号を検知できない場所に移動するとチェックアウト(退場)が記録される。そのことで、その場に居た時間が記録される。

そして時間に応じたポイントが加算され、『min』という単位のポイントとして蓄積される。

時間を貯める

貯まったポイントは、そのポイント数に応じて加盟店で利用することができる。

例えばカラオケを楽しんだり、カフェで飲み物と交換したり、動画を視聴することができたりする。

時間を使う

『min』と交換できる商品やサービスのレートは、加盟店側で決定することができる。時間をポイントにできるとなると、利用者も店や移動中の過ごし方に関する考えが変わってくるだろう。

例えば想像し易い例として、既に加盟して『Beacon』を車両に設置しているグリーンキャブでは、タクシーに乗っている時間がポイントに加算されるため、渋滞に巻き込まれた場合でも、イライラせずにニヤニヤしてしまうかもしれない。

過ごし方が記録されることで時間に対する考えが変わるかもしれない

『time wallet』の画期的なことは、ユーザー側だけにあるのではない。これまで、商品の売れ行き情報などに関しては、POSシステムでデータベースに蓄積することができた。しかし顧客の動向は把握できなかったのだ。

ところが『time wallet』を利用すれば、利用者が店舗でどのような時間帯にどのくらい滞在したのか、あるいはどの時間帯に利用者がどのくらい訪れているかなどの記録をデータベース化できる。このビッグデータは、CRM(Customer Relationship Managemant)に活用する事ができるだろう。

そこに新しいビジネスが展開できるはずだ。既に『time wallet』に参加しているサービスは『Any+Times(生活密着型シェアリングエコノミーサービス)』、『U-NEXT(動画視聴サービス)』、『グリーンキャブ(タクシー)』、『コインスペース(時間制多目的スペース)』、『サアラ軽井沢リゾートブライダル&ホテル(宿泊施設)』、『ゆうらいふ志摩(宿泊施設)』他だが、今後増えていく予定だ。

加盟店

『time wallet』を提供する株式会社H2Hは、2017年5月期には加盟店が2万点、アプリのインストール数は430万人を目指すという。そして時間がポイントになるサービスを利用することで、時間の過ごし方や、時間に関する考えが、どのように変わっていくのか注目したい。

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