政府も注目するサイバー攻撃!なまえはかわいいが性能は高い「攻撃遮断くん」が頼りなりそう

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2015年04月16日 20:30  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

まったく新しい戦争が急速に拡大しつつある。サイバー戦争だ。大げさな脅かしではない。サイバー攻撃は、これまでは我々の生活とそれほど密接していないところで起こることが多かったが、先日フランスではサイバー攻撃によってテレビ局が放送できない事態が起きた。イランでは核施設にサイバー攻撃が仕掛けられたこともある。

直接的にひとを殺したり傷つけたりすることはないものの、サイバー攻撃が大規模かつ悪質に行われるようになると、その被害は途方もないものになる可能性がある。企業やそれにかかわる個人も意識を高めていくべきだ。そんななか『攻撃遮断くん』という、ゆるいネーミングのクラウド型セキュリティサービスが株式会社STEADYと代理店契約を締結したというニュースがあった。

クラウド型のセキュリティ

『攻撃遮断くん』というのは、サーバーへの攻撃を遮断するIPS+WAFクラウド型サーバーセキュリティだ。ネットワーク構成の変更やサーバー停止の必要がなく、5営業日でサービスが開始できるという便利なもので、クラウド(laSS)を含むほぼすべてのサーバーに対応し、ネットワーク、OS、Web、アプリケーションへの攻撃を防ぐという。

Cyber_Security02

保守運用作業もサービスに含まれるので、企業内の担当者がその作業を負担する必要はなく、シグネチャーも自動で最新にアップデートされる。

攻撃があった場合は、何時何分にどこの国からどのような攻撃があったかの分析を月次で報告してくれるほか、専門技術者がそれに応じてコンサルティングしてくれる。また、他サーバーで受けた攻撃情報は瞬時に全サーバーで共有されるので、いち早く防御に反映させることができる。

大企業も導入

CPU負担は1%以下と低く、ほぼすべてのOSに対応する。すでにNTTドコモをはじめ大企業にも導入実績があるサービスだ。

また今回代理店契約をした株式会社STEADYは、データセンター事業を展開するIT企業で、IT環境導入からデータセンター運営、オープンソースのクラウド環境の提供を行っている。これによって、『攻撃遮断くん』の採用がより広まることが予想される。

日本でも昨年『サイバーセキュリティ基本法』が成立し、国がサイバー攻撃の監視と分析を行い、関係省庁には攻撃について情報提供を義務づけることになったほか、民間のIT関連事業者にもセキュリティの確保と国や自治体のセキュリティ関連施策に協力することの努力義務が設けられている。


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現実世界の安全保障に関してもそうだが、1国が単独で防衛体制を築くよりも、多国間で協力したほうがより効率のいい体制を築くことができる。そういう意味では、このようにクラウド等で包括して強力なセキュリティを設定してもらうメリットは大きそうだ。サイバー攻撃へのひとつの有力な対策だといえるかもしれない。

まったく余談だが、日本人は親しみやすさと幼稚さを混同しているところがあって、わかりやすくしようとすると、すぐに子供っぽい(漫画っぽい)ネーミングをしてしまう。「○○○○くん」というのはまさにその例だ。

と以前は嘆いていたのだが、最近では、そんなキッチーなところも日本の文化の特徴的な要素で、“クールジャパン”の一部になってきているのかと感じられるようになり、許容するべきなのかな、とすら思うようになってきている。ともあれ、こういう“ゆるいネーミングで性能は最強”というミスマッチこそ、メイド・イン・ジャパンの魅力かもしれない。

このニュースに関するつぶやき

  • 原理は理解できるけど、攻撃されてるサーバが困窮状態でログ送信なんて可能なのか そして「遮断命令」を受取って迅速に処理できるか って部分に激しく疑問が残る
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