ドローンかマルチコプターか。現在空撮ヘリを一般的に総称して“ドローン”と呼ぶ風潮であるが、そもそも“ドローン”とはロボットという意味。単なる遠隔操縦のマルチローターヘリコプターを“ドローン”と呼ぶのは抵抗がある。3D Roboticsの 『SOLO』はクワッドコプターの形をしているが、飛行は自律的でドローンと呼ぶのに相応しい。
自律的なスマートドローン
『SOLO』のもっとも特徴的なものは、自律的な飛行モードを備えることだ。ケーブルカムではまるでワイヤーに結ばれたかのように直線的に移動、オービットではある地点を中心にグルグル回転、いわゆる“回りこみ”のカメラワーク、フォローでは忠実なペットのように自分が移動してついてくるし、セルフィーでは透明な自撮り棒のように自分を中心にして、素晴らしい景色が収まるように飛行する。
これらを自ら操縦することなく、スマホアプリ上で設定するだけであとは自動的に飛んでくれるのだ。これを支えているテクノロジーが搭載される2つのコンピューターというわけだ。
最新のアクションカメラ『GoPro4』に完全対応。撮影は4K画質で可能で、最適化された3軸ジンバルを装備することでどんな状況でもスタビリティを保つ。
カメラワークに集中できるコントローラー
またゲームコントローラーにインスパイアされたコントローラで自由にカメラをコントロールすることが可能。
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飛行はコンピューターにお任せなので、撮影に集中することができる。
基本機能、拡張性も充実
今ドローンに求められる基本機能は網羅されており、スマホアプリ上でフライトシミュレーターを使うことでリスクを負うことなく練習もできる。
さらにアクセサリーベイにはLEDライトや非常用パラシュート、光学センサー搭載も考えられており、将来の拡張性も確保されている。
空撮の進化が訪れる
ヒトが操縦から解放されることで、新しい局面を迎えるかもしれない。
2001年宇宙の旅の冒頭部分を彷彿とさせるプロモーションビデオは、猿と『SOLO』の邂逅から始まる。地球には素晴らしい景色があり、もっともっと壮大な映像がとれる、そんな可能性を感じることができた。
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