健康が気になるシニア男女が、“ロコモ”対策にやっていることは?

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2015年04月20日 12:00  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

「健康を気づかう」人の割合、60代・70代では8〜9割にも

 健康に暮らしたいというは、多くの人が願うことでしょう。ただし、健康についての意識や考え方は、世代や性別によって大きく異なるようです。株式会社日本能率協会総合研究所が、首都圏在住の15〜79歳の男女1,800人を対象に実施した調査では、そんな違いが浮き彫りになりました。

 例えば、「将来の健康には不安がある」意識は、男女とも20代から50代にかけて急拡大。50代が健康不安のピークで、60代になると不安は少し落ち着きを見せます。「いつまでも元気でいたいので、健康には気づかっている」という人は、60代になると男女とも半数を超え、70代では7割前後に達します。

 「健康を気づかうか」という質問にも、60代・70代では気づかう人が8〜9割にも達しました。いつまでも元気でいたい、寝たきりや要介護にならないよう、健康寿命を長くしたいという長寿健康意識が、70代男女の健康を気づかう行動原理となっているようです。

お肉を食べてしっかりロコモ対策!

 気になる健康用語については、「体脂肪」が1位、次いで「内臓脂肪」、「基礎代謝」と続きます。こうした健康用語に最近、話題の「ロコモティブシンドローム(=ロコモ)」があります。ロコモとは、加齢にともなう骨・関節・筋力など、さまざまな運動器の衰えや障害のことで、寝たきりや要介護の主要な原因となるとされています。

 ロコモを気にしているのは全体では6.5%と、まだまだ一般男女に浸透していないようです。しかし、50〜70代のシニア女性では、1割台半ばとなり、50〜70代の男性でも増加傾向にあります。要介護にならないため、健康寿命を維持したいと切実に願っている年代では、ロコモは浸透しつつあるようです。

 ロコモを防ぐために重要なのが日ごろの運動と健康的な食事。健康のために食生活で行っていることを尋ねると「乳製品を食べる」が全体の34%、「肉を食べる」が全体の20%でした。とくに「肉を食べる」ことは、2012〜2014年にかけて、70代男女で10ポイント以上するなど、この3年間で急速に意識されてきたようです。

 乳製品や肉といったたんぱく質をきちんと食べることは、運動器を維持するために欠かせません。ロコモを知っている人が多い世代では、たんぱく質の重要性も浸透しつつあるようです。もちろん、食べ過ぎは禁物。食事も運動も無理のない範囲で実践し、長寿健康を目指しましょう。(下玉利 尚明)

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