それいる?聞かれるとちょっと困るスマートやかんは本当にスマートなのか

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2015年04月22日 07:30  FUTURUS

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FUTURUS

FUTURUS(フトゥールス)

FUTURUSでは様々な“スマート〜”の便利さを紹介してきた。しかし、今回は“スマート〜!”と力強く紹介できない。なんだか微妙なのだ。なぜか? やかんだからだ。そう、「スマートやかん」なのだ。

簡単にいってしまえば“スマホで制御できるやかん!”ということになる。その名も『Appkettle』。ただ、便利であることは間違いないし、ちょっとは洒落た機能も搭載しているので紹介したい。

この微妙さを、皆でシェアしたいのだ。

スマートフォンから制御できるやかん

まずはじめに白状してしまうが、私は今使っている電気ポットで何ら不便は感じていない。

しかし、画期的な製品は、必要に迫られて開発されるばかりではなく、世の中に登場することで、今まで人々が気付いていなかったニーズを生みだすのだ、とすれば、このスマートやかん『Appkettle』も、やがて必需品になるのかもしれない。


動画を別画面で再生する

『Appkettle』は世界初のスマートやかんだ。Wi-Fiでスマートフォンと接続し、スマートフォンから温度やスケジューリングによる加熱タイミングを制御できる。なんとApple HomeKitにも対応しているという。

そして『Appkettle』はクラウドを経由してコントロールすることもできる。

クラウドで制御

では、『Appkettle』をスマートフォンで接続して何ができるのだろうか。

Appkettleアプリ

まず、温度調整ができる。お茶は必ずしも沸騰した温度でいれるべきではない、ということだ。また、赤ちゃん用の粉ミルクを作るときにも適した温度がある。これらの温度を、スマートフォンから制御できるわけだ。

さらに毎日お茶をいれる時間やミルクを作る時間が決まっているのであれば、そのタイミングに最適な温度の湯がでるように、スケジューリングすることができる。

スケジューリング

もう、一度沸かして冷めるのを待つという必要はない。

また、単純な電気ポットのように、冷めては沸かし冷めては沸かしを繰り返さないように設定すれば、かなりの電気代が節約できるかもしれないし、エコかもしれない。クラウドファンディングの『Kickstarter』の、『Appkettle』のページでは、以下の例が綴られている。

一人の英国人がお茶を飲むためにお湯を沸騰させる回数は平均で1,378回だそうだ。1回で2カップ分に1分27秒かかるとしている。

これに『Appkettle』を利用すれば、お湯が沸くまでの待ち時間を33時間も削減できるのだ、と。確かに貴重な時間の節約になりそうだ。

また、お湯が沸いたことに気付かずに再び沸かし直すような事も減らせる。『Appkettle』のイルミネーションの色が変わることで温度が変わったことを知らせてくれるからだ。

温度で色が変わる

さらに、うっかり水を入れ忘れたとしても、スマートフォンのアプリが知らせてくれるから安全だし無駄がない。

安全機能

クラウドファンディングでの支持状況も微妙

冒頭で微妙、と書いたが、紹介している内に、なんだか凄い便利な気がしてきた。世界中の家庭で『Appkettle』を使うようになれば、凄まじい省エネになるのではないだろうか。

ただ、本稿執筆時点で『Kickstarter』での資金調達状況を見ると、目標額の30%しか資金が集まっていない。やはり、微妙なのか……。

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