最近、自転車に新しいブームが起きている。それが“ファットバイク”だ。
このファットバイクがブームになるや、すぐに登場した電動ファットバイクがある。それが『RadRover Electric Fat Bike』だ。
だが、『RadRover Electric Fat Bike』に触れる前に、まだ日本では馴染みが薄いファットバイクについて紹介したい。
新感覚の安定感と浮遊感をもたらすファットバイク
自転車は軽く走れるほうがよいということで、最近はタイヤの細いタイプか小さいタイプが好まれており、ロードバイクやクロスバイク、あるいはスモールバイクと呼ばれるタイプのバイクが流行っていた。
以前流行ったマウンテンバイクはあまりみなくなった。タイヤが太いからだろう……。と思っているところにガツンっと登場したのが、なんとマウンテンバイクよりもタイヤの太さが2倍ほどもある、まるで時代に逆らったかのようなファットバイクだ。
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何しろマウンテンバイクでさえ5cm程の幅のタイヤがインパクトを持っていたのに、ファットバイクのタイヤの幅は9〜12cmほどのあるのだ。
しかし見た目の重量感とは異なり、その走りは軽快で、安定感に至っては、もう他の自転車に戻れない程らしい。ファットバイクは、アメリカ北部のミネソタ州といった雪の多い寒冷地での雪上走行を楽にするために生まれた。
その後、2005年に量産が始まると一気に流行だし、ファットバイクはどんどん洗練されていった。雪や氷、砂、砂利の上でも安定して走れるだけでなく、街乗りでも様々な段差上やでこぼこの上を、ストレスなく独特の浮遊感を感じながら走行できることが人気になったようだ。
ファットバイクが電動になった!
以上、紹介したように、ファットバイクは優れた安定感と独特な浮遊感で人気を獲得し、ブームとなっている。
このファットバイクを電動にした『RadRover Electric Fat Bike』がクラウドファンディングの『Indiegogo』に登場し、本稿執筆時点で27日のキャンペーン期間を残しながら、既に415%の達成率で資金調達を成功させてしまった。
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ものすごい人気だ。ファットバイクの人気に電導自転車の魅力が加わったためだろう。
『RadRover Electric Fat Bike』は11.6Ahのリチウム電池を搭載し、時速30kmを超える速度で走行できる。走行可能距離は最大32kmだ。
しかも最近低価格版が登場したとはいえ、通常のファットバイクでも5〜20万円前後の価格帯にある中、電動でありながら小売り希望価格1499ドル(約18万円)で押さえたことは画期的だ。
どうせ高額なファットバイクを買うなら、『RadRover Electric Fat Bike』がよい、と人気が出ないはずがない。『RadRover Electric Fat Bike』はアルミフレームを採用し、高性能なLEDライトも搭載している。
また、変速機にはシマノの7段変速を採用し、ディスクブレーキを搭載している。グリップは革製だ。
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スピードメーターやバッテリ容量、走行距離などは大型の液晶ディスプレイに標示されている。公開されている動画を見ると、欲しくてたまらなくなるだろう。
プロジェクトが順調に進めば、2015年の8月から出荷開始となる。