南アフリカ・北西州のベサニーという人口8500人ほどの村で4月19日夜、ある呪術師の家が火事に見舞われた。なんと火を放ったのは村の住民ら。原因は呪術師が赤ちゃんをゾンビにしようとしたことだった。
4月16日、生後1か月になる赤ちゃんが誘拐された。赤ちゃんのベッドにはその子の代わりにテディベアが置かれていたそうだ。誘拐したのは呪術師の姪にあたる2人の女。彼女らは赤ちゃんを呪術師に渡しゾンビにしようと呪術を行うものの、赤ちゃんが泣き続けるために中断したという。
19日の夜、事件を知った住民ら300人は呪術師の家に向かい、その家に向かって石を投げ始めた。当時、家には
呪術師とそのガールフレンド、そして呪術師の弟の3人がいたが、彼らがなかなか出てこないため業を煮やした住民らが家に火を放ったのだ。警察は彼ら3人を保護すると警察へ連れて行き、その後病院へ搬送した。呪術師とガールフレンドは頭部を負傷したという。また姪ら2人の女は誘拐罪で逮捕された。
南アフリカに存在する呪術師は通常、健康や愛、金銭についての呪詛を唱えるものが多い。人をゾンビにしようという呪詛は伝統的呪術に含まれないという。
※ 画像はiafrica.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)