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映画館やライブ会場に行くと、普段味わえないような素晴らしい音声や演奏を聴くことができるが、その素晴らしい音を作るために最も重要となるのが会場の“音響機器”だ。
家庭でもその素晴らしい音を再現するために、多数の音響機器を使いホームシアターを構築する人も多くなっている。
そんな音響機器を評価する際“音に包み込まれるような感覚”という表現がよく使われるが、近頃“本当に音で人を包み込んでしまったサウンドシステム”が発表されたことはご存知だろうか?
脅威の28.4chサラウンドシステム
そのサウンドシステムは『ENVELOP』というもので、海外のクラウドファンディング『Kickstarter』にて出資を募っている。
![ENVELOP6](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/04/22-04-2015_21-341-690x388.jpg)
チャンネル数はなんと脅威の『28.4ch』で、内訳は中高音を受け持つスピーカーが28個と、低音を受け持つウーファーが4つとなっている。
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さらに上の画像では確認できないが、下部にもスピーカーが埋め込まれる予定で、最終的には球体のようなスピーカーシステムになるようだ。
![ENVELOP3](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/04/22-04-2015_21-33-690x388.jpg)
また、映像機器とリンクできる機能も装備されているので、ホームシアターや映画館での導入も視野に入っている。
主流になった場合のメリットとデメリット
このようなサウンドシステムが普及すれば、前後左右だけではなく上からも下からも音が出る映画館や丸い個室型のホームシアター、さらには球体型のライブハウスなど、ワクワクするような近未来的な場所が出現するかもしれない。
しかし、もしこの3次元のシステムが主流になってしまったら、現在でもかなり難しいとされているパン(音の定位)の設定がさらに難解になってしまうため、その作業を受け持つサウンドクリエイターや会場のPAエンジニアにとっては仕事の難度が大幅に上がってしまうというデメリットも含んでいる。
![6c32b87021d49dccb7a98cb173a4e5ef_original](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/04/6c32b87021d49dccb7a98cb173a4e5ef_original.jpg)
この『ENVELOP』プロジェクトは、現在目標額の80%ほどの出資を得ている。その音の凄さは実際に聴いた人しか知り得ないものなので、是非一度体験してみたいところだ。
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