ペーパーレスが進んでいる現代。パソコンの周辺機器としてスタメン入りしていたプリンタの存在感が薄れてきており、年賀状シーズンにならないと市場が動かないとも囁かれている。
コモディティ化して価格競争がはじまるとデスレース一直線になってしまうのは、液晶テレビなどの市場が物語っている。そこでメーカーは独自の価値を持たせたモデルの開発に勤しむ。
では、ユーザーに「おっ」と思わせるプリンタの機能とはなんだろうか。その答えの片鱗がエプソンの『SC-PX3V』から見えてきた。
オプション装備で長尺の印刷が可能に
大型インクジェットプリンター『SC-PX3V』は、プロフェッショナルユーザーやハイアマチュアにフォーカスを合わせたエプソンプロセレクションシリーズの最新モデルだ。深みのある漆黒の世界を表現できる『Epson UltraChrome K3』インクを採用。全8色のインクはフォトブラックもしくはマットブラック、グレー、ライトグレー、シアン、ライトシアン、ビビッドマゼンタ、ビビッドライトマゼンタ、イエローで構成されており、184京通りの表現が可能だ。
初期状態での最大印刷面積はA2ノビ縦まで。これでも十分にインパクトのある印刷物を作れるが、オプションのロールペーパーユニットを用いることで幅17インチまでのロール紙に対応する。パノラマ写真を大きく見せるのに最適だし、ポスターや垂れ幕、横断幕も作成できる。プリント用紙をフレームマウントに固定してそのまま飾れるギャラリーラップも手軽に作れるようになる。
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ロール“紙”ゆえに、湿気には弱いと考えられるが、スポーツの試合やイベントごとに、毎回新たなデザインのダンマクを作れるという可能性には心が躍る。そうなのだ。“この製品を購入したら毎日が楽しくなるかも”と思わせてくれるFUNな機能こそ、コモディティ化から脱出できる重要な要素なのだ。
価格はオープンプライスで、実勢価格は15万円台後半とみられている。安価なモデルではないが、日常を彩ってくれることは間違いない。