欧米ではずいぶん前から芝刈りをロボットに任せている人達がいたようだ。そのロボット芝刈り機がいよいよ日本に上陸した。ハスクバーナ・ゼノア株式会社は、2015年春からロボット芝刈り機の『Automower 330X』を日本で取り扱うことを発表した。
『Automower 330X』はスウェーデンのハスクバーナ社の代表的な製品で、ロボット芝刈り機としての最初のモデルは1995年から製造・販売されている。
既に欧米では高いマーケットシェアを誇っており、日本に上陸したのは同社では第三世代のロボット芝刈り機になる。
静かに…しかし確実に芝を刈るロボット
『Automower 330X』は20年前から開発・販売されてきたロボット芝刈り機の最新モデルだ。欧米では既に他の追随を許さない性能と安全性の評価が確立しているらしい。
日本では欧米ほど芝刈りの需要がなかったのか、20年目にしてようやく市場を開拓することになった。
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『Automower 330X』の特徴はいくつかあるが、毎日少しずつ芝を刈るため、集草の手間が省けるということがあげられる。そのため、殆ど人手がかからなくなる。
このこまめな刈り方は、芝の健康状態にもよいらしい。また、電動であるため、エンジン式芝刈り機に比べると遙かに静かであり、夜間でも周囲に迷惑を掛けずに稼働させることができるという。
そして特に優れているのは、GPSを内蔵していることで、不規則に多方面から刈りながらも、刈り残しがなく均一な高さの芝生に維持されるととうことだ。
GPSにより、刈っては成らない場所を記憶することもできるらしい。また、境界ワイヤーやガイドワイヤーが敷設された庭であれば、GPSによりマッピングし、刈り残しがないように芝刈りのパターンを学習するという。
効率良く働いて自分で充電しに戻る芝刈り機
『Automower 330X』の優れた点は他にもある。芝生の成長に合わせて作業時間が調整されるため、成長期には芝刈りの頻度が上がるのだ。逆にいえば、あまり成長しない時期には稼働率を下げてエネルギーを節約できる。
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その上、天候によっても稼働率を調整できる。また、雨の中でも稼働できる。
さらに芝の高さを検知しているので、特に高くなっている所を見つけて集中的に刈ることもできる。『Automower 330X』にはカッティングディスクと炭素鋼製のカミソリ状ブレードが備わっており、刈り高は9段階で設定できる。
そして『Automower 330X』が手間いらずなのは、電力が必要になれば、自分でチャージステーションに戻れるということだ。
本当にほったらかしにしても芝をメンテしてくれるロボットである。庭が広くてメンテが大変! という羨ましい庭を持った個人や、ホテルや公園などで活躍することになるだろう。