「自分がわからない」−将来の不安にカウンセラーが助言

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2015年05月14日 22:11  スタディサプリ進路

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スタディサプリ進路

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みんなは進路について考える時、どんな気持ちになる? リクナビ進学は全国の高校生416人に進路に関するアンケートを実施した。すると、高校生の82%は「自分の進路について考える時、不安になることがある」と回答した(※)。 その不安の中身は? 不安にどう対処したらいい?  詳しいアンケート結果と、そんな不安のある高校生に向けたキャリアカウンセラーからのアドバイスを紹介しよう。 ■一番わからない・知りたいのは「自分自身について」 進路の不安がある高校生は、いったいどんなことがわからなくて不安になっているのだろうか。アンケートで最も多かったのは、「自分自身についてわからない」という人だ。 【進路を考える時、一番「わからない・知りたい」こと】 1位 自分自身について…42% ・「将来の夢がないから」(高1男子・東京) ・「自分がどんな職業に向いているかが知りたい」(高2女子・愛知) ・「自分が何をしたいのかわからない」(高3男子・福岡) 2位 仕事や社会について…25% ・「どんな仕事があるのかを知りたい」(高1男子・茨城) ・「どうすれば将来なりたいものになれるのか」(高1女子・埼玉) ・「これからの社会はどうなっていくのか」(高2女子・北海道) 3位 進学先について…22% ・「どの学部がどんなことをしているのかわからない」(高1女子・東京) ・「自分のやりたいことができるところに、どんな学校があるか」(高2男子・福岡) ・「大学がどういう所なのか知りたい」(高2女子・埼玉) 仕事や社会、進学先については、調べたり人に聞いたりすれば、ある程度わかってくる。しかし、自分自身がわからないという不安には、どう対処したらいいのだろうか。キャリアカウンセラーの工藤倫子さん (http://rinko-kudo.jp/)に聞いた。 ■自分がやりたいことは、大学で自然にみつかるものではない 工藤さんは大学生のキャリアカウンセリングも行っているが、「大学生でも自分自身がわからないという人が多い」という。就職活動に直面して、「自分は何に向いているんだろう」と悩んでいる大学生はたくさんいるそうだ。 「『進学後に夢をみつけよう』と思っている高校生は少なくないでしょう。でも、進学したからといって、自然に自分がやりたいことが見えてくるものではありません」(工藤さん/以下同) なぜ大学生になっても、自分のやりたいことがわからないままなのだろうか。 「人間の脳は、問いかけられるとその答えを探そうとします。でも、『わからない』で済ませてしまうと、脳は探そうとしません。だから、考え方を変えないと、ずっとわからないままになってしまうのです」 ■「何がしたいの?」と自分に問いかけ続けよう そこで工藤さんが提案するのは、ちょっと考えて「わからない」で片づけてしまうのではなく、日々「自分は何がしたいの?」「自分は何が好きなの?」と自分に問いかけることだ。 「そうすると脳は、自分がしたいことや好きなことを探そうとします。脳が働いて日常的にアンテナを張るようになれば、テレビや本、人との会話などからヒントを得ることも多くなるはず。すぐに答えが出るものではありませんが、あきらめないで自分に問いかけ続けることが大切でしょう」 また、少しでも「これ好きかも」「これに向いているかも」と感じることがあれば、その周辺にある仕事や学問について調べてみることを勧めている。 「自分には何も好きなことや得意なことがないと思いがちですが、『絶対やりたくないこと以外はやりたいこと』『苦手なこと以外は得意なこと』ぐらいに緩くとらえたほうがいいでしょう。『食べることが好き』『カラダを動かすことが好き』でもいいんです。それで引っかかってくることを軸に、仕事や学問について自分で具体的に調べてみれば、より広く深く考えられるようになるでしょう」 「自分自身がわからない」という人は、工藤さんのアドバイスを参考に実践してみてはどうだろうか。 ※2015年1月/リクナビ進学調べ

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