アニメーション制作の現場を描き大人気となったアニメ『SHIROBAKO』。物語は高校時代アニメーション同好会にいた5人のキャラを中心に進められましたが、今回はその中から作画を担当している「安原絵麻」の魅力を取り上げたいと思います。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■性格は控えめ。だけど主張するところは主張する
「安原絵麻」(以下絵麻)は、『SHIROBAKO』の主役である「宮森あおい」と同い年で、宮森より早く武蔵野アニメーションに入りました。短大を卒業した宮森が武蔵野アニメーションに入った頃には、原画を担当するようになっています。そのころの絵麻は、まだ自分の仕事に自信がもてず、リテイクが出たら落ち込むような子でした。
容姿は、黒髪を左右で束ねており、あまり化粧っ気も無く引っ込み思案な印象。現に監督や演出もそのように見ていました。しかし、作業するのに膝上のスカートをはくなど、見た目の性格より衣装は派手で、主張するところは主張しています。
■地味な生活、だけど目立つ行動
ニュースで安月給のアニメーターが取り上げられる事がありますが、絵麻も作中ではやや古めのアパートに住み、会社までは自転車で通勤、昼ごはんはアパートで帰って食べるといった、涙ぐましい節約生活を送っています。
地味な生活を送っている絵麻は、普段も地味と言われると決してそうではありません。エンジェル体操という不思議な踊りで先輩である井口を仲間に引き込み、また、バッティングセンターでは、ミニスカートにも関わらず『巨人の星』の大リーグボールを彷彿とさせるようなフォームでストラックアウトに投げるなど(視聴者からは、カメラさん横!横!だよ!の声多数)、派手な行動も。
■成長していく絵麻
『SHIROBAKO』でもっとも成長したのは絵麻だったと思います。初期は、人の評価にビクビクし、早く描こうとして雑になりリテイクになって落ち込む・・・など、自分の腕に自信のないような行動をとっていました。しかし、武蔵野アニメーションのレジェンドである「杉江」の仕事に触れるうちに、自分の仕事に自信を持てるようになります。
そして、最終話、高校時代の親友で一緒にアニメを作ると誓った声優の「しずか」が演じたキャラの作画をやることを申し出ます。親友が演じたキャラという事もあるかと思いますが、初期のビクビクしていた頃とは違う、自分の仕事に自信をもった絵麻の成長を現すエピソードでした。
宮森が武蔵野アニメーションの制作を背負うエースであるなら、絵麻は、杉江、小笠原、井口といったレジェンド達の揃う武蔵野アニメーション作画班を背負う次世代のエースです。アニメは、一旦終わってしまいましたが、まだまだ構想はあるようで、続編が制作される可能性もあります。絵麻がどこまで成長していくのか非常に楽しみですね。
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★記者:しゅるま(キャラペディア公式ライター)
(C)「SHIROBAKO」製作委員会