半数は6か月以内に薬の使用を中止
何らかの病気をした時、医者に処方された薬を自己判断でやめた経験があるという人も多いのではないでしょうか。薬を嫌い、服薬期間をできるだけ短くしたいと思う人も多く、処方された薬がなくなるまで飲み続ける人は少ないようです。
QLifeは、過去1年間に医療機関で、骨粗しょう症、脳卒中、緑内障など20疾患のいずれかに該当すると診断された患者2万人を対象に、アドヒアランス(服薬遵守状況)実態調査を実施。その結果、患者の半数以上が治療6か月内に薬をやめていました。
特に逆流性食道炎、更年期障害、前立腺肥大症、椎間板ヘルニアの患者さんでは、治療開始3か月以内に86.5%が服薬を中止。しかし、医師が薬についてきちんと説明することで、服薬順守率が5%ほど上昇することがわかりました。
ジェネリックの利用希望が高いのは?
ジェネリックを利用したいかどうかの調査も実施。高血圧症、糖尿病、痛風など、生活習慣病の患者さんの多くが、ジェネリックの利用希望が高いことがわかりました。一方、利用意向が低かったのは、アルツハイマー型認知症、関節リウマチ、骨粗しょう症など、高齢者に多い病気の患者さんでした。
疾患名別では、ジェネリック利用意向が最も高かったのは「高尿酸血症・痛風」で69.6%、最下位がアルツハイマー型認知症で41.7%でした。年齢や病気の種類によって、ジェネリックへの認識に大きな差があるようです。
|
|
他にも、お薬手帳の使用実態も調査。「毎回、ほぼ持っていく」と多く回答したのは睡眠障害やうつの患者さん。逆に、アレルギー性の病気の患者さんは持っていく率が低いという結果でした。薬は使い方次第で効果が大きく変わります。もし、お薬について悩みがある場合は、先生とよく相談して、使用方法を守って正しく使用しましょう。(月乃雫)
関連リンク
⇒元の記事を読む